二年の時を経て、岐阜県ニューヨークにて対峙することになったサラとリヴィア。その間にも、岐阜では様々な出来事が起きていた。
ブレンダと付き合うことになったものの惣助を取り巻く恋愛模様は落ち着くこともなく、友奈はアルバのせいでますます厄介な状況に追い込まれ、そして無敵の麒麟児は秘めたる想いに苦悩する。異世界人たちや岐阜県人たち、それぞれの物語の行き着く先には、果たしてなにが待ち受けるのか。人々が、世界が変わり続けるだけの、当たり前の日常群像喜劇、堂々完結。
そして岐阜は神話となる――。
ニューヨークで対峙するサラとリヴィアの引きからの続き。
まずはそこに至る二年間の出来事と、サラvsリヴィアの決着後に目まぐるしく変わる世界の様子が紡がれる、激動!で感動?のフィナーレ!!
あーもうめちゃくちゃだよ!
このネットミームがこれほど合う作品は他にあっただろうか。いやない(反語表現)
シリーズ当初から人種ならぬ変人のサラダボウルのタイトル通りに、滅茶苦茶な奴らが滅茶苦茶するカオスの煮凝りみたいなシリーズではあるのだけど、これで最後となったら変人たちがさらにはっちゃけ、それぞれの方向にこれでもかと突き抜けていった。
ある者は並行世界を時代関係なく行き来し、ある者は日本どころか米国まで牛耳って帝王として君臨し、ある者は怪盗とコンビを組みマッチポンプで名探偵として名を馳せる・・・・・・誰が誰だか丸判りで思いっきりネタバレだが、本題はそこじゃないから大丈夫だろう。
なんとこの最終巻、物語のメインはなんとドが付くほど正統派なラブコメ。そう、サラ様は清く正しくラノベヒロインであらせられたのだ。
好意を表に出すことを覚えたサラ様がまあ可愛いこと可愛いこと。それを受け止めるのがラノベ主人公らしく超絶朴念仁の惣助なのも、ラノベラブコメとしてはポイント高い。さらには口絵&挿絵をジャックし、色々な魅力的な表情を見せてくれるという完全なメインヒロイン扱い。肌色率が高いのは平坂作品の仕様です・・・あれ?清くない?
最高潮はニューヨーク帰りの告白のシーン。
エーゴペラペーラ エーゴペラペーラ エーゴペラペーラ
そんなわけで、最終巻はすべてのカオスを置き去りにして「サラ様かわいい」一色で綺麗にまとめ上げていった。最後までキャラクターたちがやってい事がてんでバラバラなのに、なんとなくいい感じに着地出来てしまっているのが最早恐ろしい。
「なんでもあり」のライトノベルというジャンルを全力で楽しみ全速力で走り抜けた、そんな作品だった。あー面白かった。




