いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



レビュー

「あの日、あの駅で。 駅小説アンソロジー」ほしおさなえ、岡本千紘、崎谷はるひ、奈波はるか(集英社オレンジ文庫)

その駅で別れを知り、人は少し大人になっていく――。 おばあちゃんの家を処分するために降りた清瀬駅で見つけた家族の顔。鎌倉高校前駅で出会った人の顔が見えない少女。下灘駅で食べた亡き母へを誘う塩むすび。決別と再会を見守る東京駅と京都駅。時は移ろい…

「姉ぶる初恋相手に絶対敗けない!」佐倉唄(富士見ファンタジア文庫)

「問題はなにもない。完璧だ。だから、作戦開始だ」 口はやたら辛辣だが、猫は放っておけない高校生、修一郎はクラスメイトに告白しようとしていた。初恋だった。徹底的に計画を練り、完璧なロジックでいざ告白しようとした矢先―― 「この度、修一郎くんのお…

「アクセル・ワールド25 ―終焉の巨神―」川原礫(電撃文庫)

《太陽神インティ》との激闘を制した、ハルユキたち六大レギオン。しかし彼らを待っていたのは、さらなる絶望だった。 加速世界に終わりを告げる超存在、その名は《終焉神テスカトリポカ》。 最強最大の敵を前に、ハルユキの新たな心意技が覚醒する。 「――僕…

「ドラキュラやきん!」和ヶ原聡司(電撃文庫)

太陽の光を浴びると灰になってしまう存在、吸血鬼。夜しか活動できない彼らだが、現代では割と問題なく生活していた。 そう、なぜなら“夜勤”で働くことができるから――。 虎木由良は現代に生きる吸血鬼。バイト先は池袋のコンビニ(夜勤限定)、住まいは日当た…

「魔法科高校の劣等生 (32) サクリファイス編/卒業編」佐島勤(電撃文庫)

達也の元に届いた九島光宜からの挑戦状。パラサイトを制御下に置くだけにとどまらず、かつて達也を苦しめた周公瑾の知識も獲得した光宜は、病身という唯一の欠点すら克服し、日本へ戻ってきた。 彼の狙いはただ一つ。愛する少女・水波の救済。 一方、水波を…

「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件3」佐伯さん(GA文庫)

「皆さん周くんと仲良くしてるのに、私だけのけ者みたいです」 二年に進級し、同じクラスになった真昼と周。徐々に学校でも距離を近づけようとする真昼とは裏腹に、周は“天使様"への遠慮からなかなか踏み込めずにいる。 千歳らの気さくな振る舞いをきっかけ…

「超能力者とは言えないので、アリバイを証明できません」甲斐田紫乃(宝島社文庫)

大富豪・蓮丸貴世彦の遺言で孤島の館に集められた一族。遺産分割について揉めていた一同には緊張が走る。そんな時、遺言書が盗まれさらには弁護士が姿を消した。捜索の結果、血の付いたナイフと海に浮かぶ上着が発見される! 殺人事件か、それとも事故か。疑…

「動機探偵」喜多喜久(双葉文庫)

令王大学の名村准教授は若き天才研究者。 人工知能(AI)を進化させるため、人の心の「なぜ」?を解きあかそうとしていた。特任助手の若葉とともに、不可解な事件の謎に挑む。遺品として見つかった出所不明の日本刀、慣れない登山に挑んだ青年の事故死、突然の…

「継母の連れ子が元カノだった 5 あなたはこの世にただ一人」紙城境介(角川スニーカー文庫)

親の再婚できょうだいになった水斗と結女は、元恋人同士。結女が気持ちを決めたあの夏祭り以降、余計にお互いが気になる日々で――。そんな夏休みも終盤、いつも通り水斗の部屋に入り浸っていたいさなは、水斗とのじゃれ合いを結女の母に見られてしまい、「東…

「君と漕ぐ 3 ながとろ高校カヌー部と孤高の女王」武田綾乃(新潮文庫nex)

うちとペアを組んで、オリンピック目指さへん? 突如ながとろ高校にやってきた、孤高の女王こと蘭子の誘いに戸惑う恵梨香。パートナーの希衣の思いも複雑だ。葛藤を抱えた彼女は一人、コーチの芦田のもとを訪れる。そしていよいよ八月。インターハイ会場・長…

「小悪魔だけど恋愛音痴なセンパイが今日も可愛い1」遊歩新夢(オーバーラップ文庫)

「ひとり暮らし、だよね? 今日ね、ご飯作りに行こうと思うの」 高校入学を機に吹奏楽部へ入部した三鼓拓斗。 名門校の吹奏楽部で唯一の初心者である拓斗を教えてくれることになったのは、OBの女子大生・宮城恵理那だった。歓迎として拓斗のために演奏をする…

「学芸員・西紋寺唱真の呪術蒐集録」峰守ひろかず(メディアワークス文庫)

北鎌倉に建つアンティーク博物館に、その人はいる。眉目秀麗、博覧強記、慇懃無礼。博物館界のプリンスと呼ばれる名物学芸員・西紋寺唱真の実態は――呪いの専門家。とりわけ「実践的呪術」を追求し蒐集する、変人だ。 運の悪い大学生・宇河琴美は、西紋寺のも…

「新米編集者・春原美琴はくじけない」和泉弐式(メディアワークス文庫)

「どうして小説の編集部に配属されなきゃいけないの?」 小説嫌いの春原美琴は、突然の異動に頭を抱えていた。 「文芸編集者ってのはな、小説を食って生きるやつのことを言うんだよ」と語る無愛想な先輩の指導のもと、彼女は一筋縄ではいかない作家達と悪戦苦…

「1LDK、そして2JK。 III ~夏が始まる。二人はきっと、少し大人になる。~」福山陽士(富士見ファンタジア文庫)

「私、ぶっちゃけ夏休みの楽しい過ごし方とか知らないんだよね」(奏音)「あ、私もです」(ひまり)――。26才サラリーマンと2JKの奇妙な共同生活は、夏を迎えようとしていた。心に抱えた小さな綻びを、そっと抱きかかえるように過ごす2人。それを見守る駒村…

「真夜中のペンギン・バー」横田アサヒ(富士見L文庫)

風間佐和は落ち込んでいた。高校時代から仲が良く、片想いしていた青年と、急に連絡がつかなくなったのだ。体調が悪いの? 会いに行こうか。でも迷惑……? 悩む彼女は初めてバーを訪れる。この店のマスターはなんとしゃべるダンディなペンギン!? 佐和は驚きつつ…

「豚のレバーは加熱しろ(2回目)」逆井卓馬(電撃文庫)

剣と魔法の国に再び豚として参上! しかし肝心のジェスがいない。なぜだ! ジェスたそをブヒブヒ舐め回したい一心でやってきたというのに……! ……失礼、違うんだ。俺が少し離れている間に、闇社会の連中が王朝に反旗を翻して、この国は今大変なことになっている…

「はたらく魔王さま!21」和ヶ原聡司(電撃文庫)

魔王城を打ち上げ、エンテ・イスラでの人間同士の争いも治めた魔王たち。残すは天界で神討ちに挑むのみ──だったのだが、その前にやるべきことがあった。魔王と勇者はじめ、一同が正装で向かったのは、千穂の自宅、佐々木家だった。 千穂の父と会い、日本にや…

「異世界のんびり農家8」内藤騎之介(KADOKAWA/enterbrain)

妖精女王の来訪や、フェニックスが新たに登場し、“大樹の村”はあいかわらず大にぎわい。 そんな村育ちの獣人族の男の子、ゴール、シール、ブロンの三人が魔王国の王都にある貴族学園に入学することになった。 不安を覚えつつ始まった三人組の学園生活は上級…

「りゅうおうのおしごと!13」白鳥士郎(GA文庫)

三段リーグ最終日の翌日。 『史上初・女性プロ棋士誕生!』の報に日本全土が沸き立つ中、雛鶴あいは関西国際空港を訪れていた。 親友の水越澪が海外へ旅立つのを見送るために……沈みがちになる気持ちを隠して明るく振る舞うあい。 意外な人物との再会をきっか…

「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。4」しめさば(角川スニーカー文庫)

家出JK・沙優とサラリーマンの吉田、2人の同居生活は沙優の兄・一颯が訪ねてきたことで突然終わりを迎えることに。家に連れ戻されるまでに与えられた猶予は、たった1週間。吉田が自分にそうしてくれたように、自分自身としっかり向き合いたい。 タイムリミッ…

「百錬の覇王と聖約の戦乙女21」鷹山誠一(HJ文庫)

天下分け目の大決戦、クライマックス!激戦を繰り広げるグラズヘイム攻防戦も佳境に突入! 無二の家臣ランを失い怒りに燃える《炎》の信長から、勇斗が勝利を呼ぶために選んだ秘策とは!? 意外な人物も覚醒の時を迎えて――戦いの結末が近づく異世界覇道戦記1巻…

「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?11」手島史詞(HJ文庫)

「デートしたいなら夢の中ですればいいじゃない! 温泉の恩返しにリリスが提案したのは、ザガンとネフィのデートを自らの能力で夢の中で行えばいい、というものだった。夢の中ならどこだって行けるし邪魔も入らない! しかし想像力の低さゆえ結局いつも通り…

「四畳半タイムマシンブルース」森見登美彦(角川書店)

炎熱地獄と化した真夏の京都で、学生アパートに唯一のエアコンが動かなくなった。妖怪のごとき悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。残りの夏をどうやって過ごせというのか? 「私」がひそかに想いを寄せるクールビューティ・明石さんと対策を協議して…

「マカロンはマカロン」近藤史恵(創元推理文庫)

下町のフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルはカウンター七席、テーブル五つ。三舟シェフの気取らない料理が大人気。実はこのシェフ、客たちの持ち込む不可解な謎を鮮やかに解いてくれる名探偵でもあるのです。突然姿を消したパティシエが残した謎めい…

「記憶書店うたかた堂の淡々」野村美月(講談社タイガ)

静乃の優しすぎる恋人、誠が突如失踪した。職場を訪ねると、彼は一年前に亡くなっているという。彼は一体誰だったのか……? 静乃の脳内に存在する、自分のものではない思い出。これは人の記憶が綴られた書物を売買する、うたかた堂の仕業か。記憶に浮かぶ海を…

「魔弾の王と凍漣の雪姫6」川口士(ダッシュエックス文庫)

『黒騎士』ロランと騎士団が守るナヴァール城砦は、恐るべき敵に包囲されていた。庶子ながら正式に王子として認められたバシュラルと、彼に従う諸侯の連合軍にである。バシュラルの背後には、北部の諸侯を権威と恐怖で統率するガヌロン公爵の影があった……。 …

「ロクでなし魔術講師と禁忌教典17」羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

魔術祭典決勝を襲った最大の悲劇。セリカ=エリエーテ大競技場では“天使の塵”の末期症状による死亡者が生まれていた――。誰もが動揺する中、混乱に乗じて動き出したのは、アルザーノ帝国女王府国軍大臣アゼル=ル=イグナイト。帝国を牛耳るべく、クーデターを引…

「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」三上延(メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本―横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消…

「このぬくもりを君と呼ぶんだ」悠木りん(ガガガ文庫)

偽物の空、白々しい人工太陽。全てがフェイクの地下都市、リアルな『何か』を探している少女レニーが出会ったのは、サボリ魔で不良少女のトーカ。レニーは彼女から特別な『何か』を感じ、一緒の時間を過ごすようになる。ある日、レニーの前に空から赤く燃え…

「君はヒト、僕は死者。世界はときどきひっくり返る」零真似(ガガガ文庫)

天空に浮かぶ「世界時計」を境に分かたれた「天獄」と「地国」。地国で暮らす死者の僕はある日、常夜の空から降ってくる彼女を見つけた。一目見た瞬間から僕はもう、恋に落ちていた。彼女の名前はファイ。僕の名前はデッド。彼女はヒトで、僕は死者。だから…