いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「アクセル・ワールド27 ―第四の加速―」川原礫(電撃文庫)

アクセル・ワールド27 -第四の加速- (電撃文庫)

「トライアル・ナンバーツーは、今日でサービス終了だ!」
《ブレイン・バースト2039》の戦場に突如現れた、新たな戦士《ドライブリンカー》たち。それは第四の加速世界《ドレッド・ドライブ2047》による、侵略の開始を告げる合図だった。
圧倒的な力でバーストリンカーたちを蹂躙していく、侵略者ドライブリンカーの尖兵・ユーロキオン。
「――クロウ! 私の翼を使いなさい!」
かつてない強敵との戦いの中、シルバー・クロウは新たな力を手に入れる!
BB世界の命運をかけた《世界間戦争》の行方は――?


ちょうど二年ぶりの新刊。(前巻をまるで覚えていなかったので軽く読み返してから読んだ)
テスカトリポカのショックから覚める間もなく、突如《ブレイン・バースト2039》の世界に乱入してきた《ドレッド・ドライブ2047》のプレイヤー10名。試行第2番=ブレイン・バーストを終わらせると宣言した彼らの正体と目的とは?な27巻。
ゲームの存続をかけた戦争の第一ラウンド。何がに何やらわからない内に巻き込まれた感じだが、かなり久しぶりに感じる1対1のPvP(このところ搦め手ありの集団戦や巨大エネミー戦ばかりだった気が)が熱かった。
どうやら心意システムが標準装備らしい8年後の後継ゲーム。しかも、あちらのゲームのレベル9のトッププレイヤーとまだレベル6のシルバー・クロウとのレベル差。侮られて相手は本気ではないと言っても、ビハインド要素盛り盛りの中で善戦するクロウの勇姿は文句なしに格好いい。そこにゲームの垣根を超えたコラボのお祭り作品としてワクワク感も加わって、盛り上がるバトルだった。
と、そこは良かったのだけど、、、それ以外がね。相変わらず進まないのよね。
戦闘後は現状を把握して終わりで、作中時間は約半日。前巻で想いが通じあった黒雪姫とは連絡事項のやり取りだけで絡みはほぼなし。黒雪姫とのその後を楽しみに読み始めたんだけどなあ。。。しかも、状況的には次回からはメタトロンがメインヒロインらしい立ち位置だし。それにつけても最上位ビーイング第二形態の巨乳率の高さよ。
次回からはその巨乳お姉さんたちを守る防衛線。クライマックス突入をうたっているが、それより次が何年後に出るのかが一番の問題のような。

巻末は劇場版来場者特典の書き下ろし。って、こっちも続くんかーい! どれだけ(続く)が好きなんだよ(^^;