いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン28 ユナイタル・リング VII」川原礫(電撃文庫)

ソードアート・オンライン28 ユナイタル・リングVII (電撃文庫)

キリトvs謎多き《銃使い》イスタル。アリスvs皇帝アグマール。宇宙軍基地とセントラル・カセドラルを舞台に繰り広げられる戦いが激化していく中、かつての《アンダーワールド》の守護者たちが、ついに覚醒する。
整合騎士第二位、ファナティオ・シンセシス・ツー。そして《いにしえの七騎士》が一人、その名は――。
一方、現実世界の明日奈にも、思いがけない再会が訪れる。
「……ごめん、アスナ。二年間、一度も連絡しなくて」
新たな出会い、そして再会が待つ《ユナイタル・リング》編、第七章!


実に1年8ヵ月ぶりの新刊。
ここにきて新キャラ続々登場!……と思ったら、ゲームと劇場版のキャラクターだそうで。いや、いいんだけど。なんだろう、この言いようのないモヤっとした感じ。結局、絵的には映えて単語としてはツッコミどころ満載な、ラスボスの塔(旧)と最強の王(名前は)のドッキングがハイライトだったか。
今回もユナイタル・リングでは通例の《アンダーワールド》と《ユナイタル・リング》を跨いでの群像劇。
アンダーワールドでキリトとアリスとリアル経由でアスナが入れ代わり立ち代わり。ユナイタル・リングではシリカwithリズベットにキリト、間にアンダーワールドのアリス……こんな状態なので例によって例のごとく話も時間も全然進んでいない。それでも半日進んだからまだ進んだ方か。まあ、キリトとアスナの短い睡眠時間が挟まったからだけど。
最終的には二つの世界の物語が繋がって、話が盛り上がることは信じて疑わないけれど、途中でここまで視点も世界もコロコロ入れ替えられると、どちらの世界で今誰が何をしていて次何をするのかがごっちゃになる。特に今回は《アンダーワールド》の比重が大きかったから、もう《ユナイタル・リング》の進行具合は朧気にしか覚えていないよ……。
それでも今回のラストに二つの世界を繋げる鍵になりそうな人物が出てきたから話は前進した(たぶん)
ただ、こんなこと個人では無理だから、またラースの敵対組織が出てくるんだろうなあ。国か大企業か。