いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



藤堂家はカミガカリ (電撃文庫)

藤堂家はカミガカリ高遠豹介電撃文庫
藤堂家はカミガカリ (電撃文庫 た 21-1)

人間界とは別の世界「ハテシナ」の住人である〈ハテビト〉建代神一郎と天霧美琴は、ある少年の護衛を任され人間界に降り立つことに。目的の少年である藤堂周慈とその双子の姉、春菜が住む「藤堂家」に押しかけ、強引に住み始める神一郎と美琴。二人が藤堂家の家族のように馴染んでいくなかで隙をつかれて少年が襲われてしまう。
少年を守るために応戦する彼らの武器は、なんと“鞘から抜けない刀”と“デッキブラシ”という頼りないものだった!? 
抜群の文章センスと魅力あるキャラクターで描かれるアクション&ほんわかストーリー。
第14回電撃小説大賞<銀賞>受賞作

ハートフル神様バトルアクショ・・・ん?


この作品の最大の特徴はバトルがコントっぽいこと。一応ちゃんと戦ってはいるのだけど、最後にオチがつく(お笑い的な意味で)。その脱力感が意外と心地よく、笑いのセンスもあるのでアクションが苦手な人でも楽しめる。
でも、それ以上に良かったのは日常部分。神一郎と美琴のアホな会話や、やたらと所帯じみた神一郎のイメージのギャップが面白い。そして春菜が徐々に神一郎に心を開いていく様子がハートフルでほんわかする。
ただ、展開に強引な面が多々見られるので、ちゃんとしたストーリー展開や真面目な熱いアクションを求める人にはオススメできないかも。


しっかし、この表紙はあざといなぁw