いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



レヴィアタンの恋人 4 (ガガガ文庫)

レヴィアタンの恋人4」犬村小六ガガガ文庫
レヴィアタンの恋人 4 (ガガガ文庫 い 2-5)

初秋の朝靄の中、ユーキの手紙を携えた岩佐木が調布新町を発った頃。澁澤美歌子率いる姫路軍4000は、門司に布陣した日向軍14000に相対していた。20歳にして日向コロニーの市長職を継いだ岩切雨俊は、4年で九州統一を果たした万能型の特級特進種。日向軍は、圧倒的な戦力差と戦目付の鉄斎庵一舟の策を背景に、古城山門司要塞を陥落させ勢いに乗る。対する姫路軍の指揮を執るのは「万里眼」と称される姫路軍最高司令官、白谷三座。そして、精鋭中の精鋭白狼兵団のなかにはタケルとシュンがいた――。幻想と退廃の戦記、舞台は関門海峡へ!


東でコメディ、西でシリアスの4巻。血、血、血だった3巻に比べるともの凄い落差でのんびりムード。
西では大きな戦争。ただ、これまでの熱い戦闘に比べると淡々としていて他人事風。メインはユーキとタマだから当然といえば当然か。
そしてメインの東は無自覚バカップルがイチャイチャイチャイチャ・・・しやがってちくしょー!w
コメディタッチだとユーキの可愛さと静のボケが引き立っていいなぁ。まあユーキの場合は戦いの中でも意外と女の子なのだけど。あと、もの凄い笑いとインパクトを与えていってくれたのが執事雨宮。この人、この作品で最強の生物だろ。タマや美歌子にも楽勝で勝てそうな気がするんだがw
そんな平和な東側だったけど、タマの台詞の端々にいくつもの伏線が。随分とばら撒いていった感じ、しかも不穏分子ばかり。この先鬱展開になりそうな悪寒。
ちょっと先が読みづらい終わり方だけど、次は東で戦争か?