いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「魔王さんちの勇者さま2」はむばね(徳間デュアル文庫)

魔王さんちの勇者さま2 (徳間デュアル文庫)
魔王さんちの勇者さま2 (徳間デュアル文庫)

8年ぶりに魔王の娘、サフラに世話役に復帰した澄人。しかし、かつての敵だったルビィが後任として世話役になっていた。同じ女性ということもあり、8年ですっかり新密度を増しているサフラとルビィ。また、サフラが成長したことにより澄人にできる仕事も減ってしまった。自分が世話役をする必要性を感じなくなり、魔王デルファイに世話役を解任してもらいに行く。そのとき、玉座からまばゆい光が。その光の中から現れたのは、澄人の幼なじみの撫子だった!! な、なんで!?


まさかの続編にして、まさかの前後編。
未回収の伏線が残ってはいたが綺麗に終わっていたので、あれで終わりだと思っていたのに。
それでも帯の“編集部もびっくり大人気御礼”はちょっと失礼じゃないか?w


やっぱりいいな、このゆるさ。
事態は深刻なはずなのに、澄人のあっけらかんとした性格とそれに流されてしまう周りの人たちを見ていると、どうしても和んでしまう。
それに加えて再登場の親父の脱力感が半端ない。そのキャラでいいところ持っていくなよ、ズッコけるから。ある意味魔王なんかより水上親子が諸悪の根源のような気がしてきたw
ブコメ的にはちょっと期待外れか。
あらすじから三角関係な展開を予想していたのだが・・・。撫子さん、もう少し慌ててくれないとラブコメ的には面白くないです。
前編という事もありこの巻自体はかなりあっさり風味だったが、○○○○に行ったサフラの反応や澄人の決断など後編への期待が膨らむ内容だった。早く続きを! 出来ればラブ分増量希望!