いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った」新城カズマ(スーパーダッシュ文庫)

15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)
15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)

「わたしと今日会いたかったら、そのトクナガくんの自殺を阻止してきて。
ううん――阻止しようとがんばってみて。
彼が死ぬのをやめさせるために、時間を費やしてきて。ずっととは言わないよ。成功しなくてもいい、努力だけで。証拠もいらない。努力してきたよっていうキミの言葉を、信じるから。でもそれまではキミと顔をあわせない。
……彼が死にたいって思う気持ちを、せめて明日まで、遅らせようとしてみて」
(パート3「せめて明日まで、と彼女は言った」)

自殺をするために新宿へいった徳永準とそれを止めるべく動く(今のところ)12人の少年少女の群像劇。


評判なので既刊を一気買いしてみたが、失敗だったかも。
計13人の目線で目まぐるしく状況が変わっていく事件の展開には興味を引かれるのだけど、その目線であるキャラクター達への違和感で、物語に入り込めない。
これだけ登場人物がいるのに、なぜ過信が鼻につく奴らと熱い奴らしかいないんだろう? 激しく相容れないものを感じる。共感は出来ないが読んでいて楽しいのは笹浦くらいか。後は好きになれそうにない。
時々あるのよね、どんなに評判が良くて合わない作品or作者って。
続きが後5巻もあるので事件がどう転がるかには興味はあるが、あまり楽しめる自信はない。