いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ハーレムはイヤッ!!」水鏡希人(電撃文庫)

ハーレムはイヤッ!! (電撃文庫 み 13-3)
ハーレムはイヤッ!! (電撃文庫 み 13-3)

鷹野原学園に入学して半月、上月慧はある理由から同じクラスの初穂詩織と仲良くなりたいと思いつつもなかなかうまくいかない日々が続いていた。
ある朝、慧は校門で生徒会役員であり学園の才媛・響徳寺綾乃先輩に服装を直されていたことを周りから勘違いされてしまう。さらには可愛いと評判の幼馴染・有坂美柚と仲良くしていることを妬まれ「ハーレム王」と噂されるようになってしまった。
そんな慧だが、実はみんなに言えない秘密があって……。
第14回電撃小説大賞〈金賞〉受賞者・水鏡希人が贈る期待の新作登場!


5分の2で投げて「キノの旅」を読んで一息ついた後、戻ってきて何とか読了。
ここまで心が荒むラブコメは初めて読んだ。


以下酷評
設定はハーレムラブコメだった。設定だけは・・・。
主人公は根っからのネガティブ思考で常におどおど。その主人公目線では折角いっぱい出てくる女の子が可愛く写るはずもなく、その次点でラブコメの楽しさ8割減。
さらに同級生男子はただただうざいだけで、その他の生徒にいたっては進学校とは思えない愚直なイジメ。それに対する主人公の反応も煮え切らなくてイライラ。
また地の文はサスペンスのように堅く静かで全くテンションは上がらず、楽しめるところが一切見当たらない。
そもそもラブコメなのに何でこんなに主人公の愚痴ばかり読まなければならないのか。


この文体でテンション高めのラブコメは無理だと思うんだ。また「君のための物語」のような落ち着いた話を書いてくれることを切に願う。