いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「彼女を言い負かすのはたぶん無理」うれま庄司(スマッシュ文庫)

彼女を言い負かすのはたぶん無理 (スマッシュ文庫)
彼女を言い負かすのはたぶん無理 (スマッシュ文庫)

打ち込めるような部活も見つからず、平凡な毎日を過ごしていた桜井祐也の高校生活は、ディベート部副部長・九重崎アイラとの出会いによって激変する! 美少女としての魅力がずば抜けているだけでなく、学園中から恐れられる「ディベートの天才」。頭脳明晰かつ強引な性格のアイラを言い負かせる者など誰もいない! 桜井はそんな彼女と遭遇し、思いもかけなかった自分の才能を開花させていく……。

ゲリラ的にディベート大会を開いてしまう迷惑な部活ディベート部に入った新入生の話。



序盤のドラ○もんのディベートの時は、ディベートという題材は斬新だし遊び心もあって面白そうだと思ったんだけどなぁ・・・。
ディベートという意外なテーマにかなり個性的なキャラクター達と掴みは完璧だったのだけど、その後はディベートとは何かという説明があるだけで、肝心のディベートが全然出てこない。やっと最後にやり始めたと思ったら内容がありきたりで全く面白くないと完全に尻すぼみ。
最後のディベート、その前にやっていた特訓の成果や兄の秘策はいったいどこに行ってしまったんだろう。スポ根的展開になる前フリだったのにそうならないし、この内容でアイラの負けというのも納得できない。
ブコメとしても、アイラばかりが目立って他のキャラが死んでしまっている。新村、橘両女子(特に前者)にもうちょい存在感があればなあ。最後のアレもアイラのそれまでの行動のせいでラブな雰囲気0だし。
設定は面白かっただけに色々と残念。