いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と白の貴公子」三川みり(角川ビーンズ文庫)

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と白の貴公子 (角川ビーンズ文庫)
シュガーアップル・フェアリーテイル  銀砂糖師と白の貴公子 (角川ビーンズ文庫)

幸福をもたらす砂糖菓子の作り手・銀砂糖師を目指して、美しすぎる妖精のシャルと旅をしている少女アン。銀砂糖師の称号をもらえるのは、年に一度の品評会だけ。今年こそは! と気合を入れるアンだけど、材料の砂糖林檎は大凶作!! 自分の分を確保するため、アンは砂糖菓子工房に下宿することに。大変な激務をこなしつつ、自分の作りたいモチーフを探すけど!?


ここで切れるのか!
シャルの中でそれだけアンの存在が大きくなっていることは嬉しいんだけど・・・。
このシリーズは道中で鬱憤を溜めて、最後に一気に晴らしてスッキリするタイプの作品なので、続かれると読後感が非常によろしくないな。一応、続く前に一つの山は越えたけど、そっちよりこっちの方が大事だし。
それにしても相変わらず嫌な人を書くのが上手い。そして今回は多い。それだけに最後は完全無欠のハッピーエンドで終わってほしかったのだが。あ、でもジョナスには最後まで憎まれ役を通してほしかったな。
次はスッキリさせてくれると信じて待ちますか。



今更ふと思ったのだけど、
ガラスの仮面小公女セーラの時代から苛められる主人公が健気に頑張る姿というのは、少女マンガ/小説の定番スタイルなのかね。