いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」鈴木大輔(MF文庫J)

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ (MF文庫J)

この小説は『とある事情で離れ離れになっていた兄妹が、再び一つ屋根の下で平穏な日々を送るようになった様子を、ごく淡々と綴っていく物語』だ。たぶんそんなに面白くはならない。なぜなら兄妹の日常なんて所詮は平凡な――「さあお兄ちゃん、お布団の用意はとっくにできています。さっそく記念すべき初夜を過ごすとしましょう!」「秋子。お前はちょっと黙ってなさい」……失礼、もう一度紹介し直そう。これは主人公である僕が、超ブラコンの妹を初めとする色んな女性たちと――「あ。ひょっとしてお布団じゃなくて、お外でする方が良かったですか?」「いーから黙ってなさい」……えーとすいません、要するにラブコメです! 詳しくはページをめくってみて!


そこそこ面白いけど、そんなでもないかなーと思ってました・・・ラスト前までは。


基本的にはキャラ紹介がメインのプロローグ的な内容。
ブラコン妹の暴走が楽しい普通のラブコメだなと思いつつ、まったり楽しんでいたら、最後の最後に地雷原が。
まさかの連続でまったりムードはどこへやら。あれだけ濃かった妹の存在感が一気に薄くなってしまう衝撃のラッシュに次への期待が高まるばかり。
これだけ火種と秘密ばかりを残して続きはどっちに進むんだ? 1巻に関しては妹の独壇場だったけど、次からはそうはなりそうにない。まあ、最後数行からみるに行き着く先は妹ルートなんだろうけど。(個人的にはギンちゃんルート希望!)
しかし、ラブコメのお約束とはいえ凡人(表面上)主人公がなんでこんなにモテるんだ?w