いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「うちの魔女しりませんか?」山川進(ガガガ文庫)

うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫)
うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫)

「今日、地球上から魔女が絶滅しました」──。魔女が、絶滅危惧種として保護されている世界。僕は誰にも内緒で、ちいさな魔女を飼うことになった。この世界にひとりぼっちの魔女・ミラと、ひとつ屋根の下で秘密の二人暮らしが始まって──。ところが、ミラはほうきに跨れば家を壊し、カタコトでしか喋れず、食事は三食たい焼き……? 平穏だった僕の生活は一転、てんやわんやの大騒ぎに。しかし、秘密の日々は長くは続かない……僕は、わかっているつもりだった。いつか、ミラは「魔女の楽園」へ帰らなければならないことを──。


ミラの小動物的な可愛さと家族愛を味わえるホームコメディと、友情と一夏の思い出の切なさを味わえるボーイミーツガールを合わせた作品。
普通にいい話で綺麗にまとまっているとは思うのだけど・・・
まとまり過ぎていてこれといった特徴が無いというか、各シーンがベタ過ぎるというか。よくに既視感に襲われて素直に楽しめなかった。
もう一つ気になったのがメリハリ。ギャグのシーンで壊れた家がそのままとか、逆にシリアスなシーンにオタネタを挿まれたりすると気が削がれる。
シチュエーションは好みだっただけに、中身にも何か特徴があればと思わずにはいられない。


そういえば父親は結局どうなったんだろう?
細かいことを言えば捜索活動しているのに家族に連絡がないのはおかしいよね(^^;