いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「萌えるゴミは火曜日に。」川波無人(一迅社文庫)

萌えるゴミは火曜日に。 (一迅社文庫)
萌えるゴミは火曜日に (一迅社文庫)

「我が家系は勇者の血統だ」と信じてやまない酔狂な親父に育てられた主人公・英継。同じく「魔王の血統にふさわしい生活を」と日夜張り切る酔狂な母親に育てられたヒロイン・魔亜子。両家の仲が悪いうえに、ヒーローと悪なんてレッテルが一人歩きして、町でも学校でも疎まれがちなふたり。でもお互い事情は知っていて、仲良くなりたいと思い続けていた。そんな中、酔狂な清掃会社がこの町に引っ越してきて……?
分別上等ドタバタ学園ラブコメ


噛み合ってない感が凄いんですが(^^;
キャラは良かった。
ドM変態クラスメイトやそれを上回る残念さの母親とか個性的過ぎるキャラばかり。剣がツンデレだった時は笑った。
中でもヒロイン・魔亜子は格別。ツンケンした魔王モードと主人公だけに見せる気弱モードのギャップがたまらない。
そんな魔亜子に萌えながら初々しい一つ屋根の下ラブコメを楽しんでいたのだが、そこに清掃会社が入ってくると話が混迷する。
清掃会社の五月雨と三号。こちらもこちらでキャラは個性的で良かったのだが、行動が突発的過ぎた。前置きもなければ説明も少ないので、いきなり始めた近未来な戦闘行為に読んでいるこっちは置いてけぼり。それはメインの二人にも言えることで、英継&魔亜子と五月雨&三号では、同じ話の中に居ながら全く別の舞台に立っているような感覚だった。
説明過多も興醒めだけど、キャラ同士やキャラと世界観が乖離しない程度には説明が欲しい。