いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ボーイ・ミーツ・ハート!2 ―彼女のハートは純情可憐!?―」鳥羽徹(GA文庫)

ボーイ・ミーツ・ハート! 2 -彼女のハートは純情可憐!?- (GA文庫)
ボーイ・ミーツ・ハート!2 −彼女のハートは純情可憐!?− (GA文庫)

「――私と手を組んでみない?」
少女は挑むようにそう言い放った。
校内のどこかで非正規なPSYゲームを行う【会合】が開催されている――そんな噂の真偽を確かめるため、調査を始めた征司は、白宮織鶴と名乗る少女から協力を申し出られた。
織鶴とともに【会合】へと潜入する征司。だが、彼はいままでに聞いたこともないような音色に出会う――それは織鶴の姉である白宮舞姫が奏でる心音だった。
その音色の美しさの根底にある、舞姫の強靱な「覚悟」を感じとった征司は、なにが彼女をそうさせるのかに興味を覚え、独自の調査を開始するのだが――!?


狭霧ちゃんてば随分と可愛らしくなっちゃって。
ヤキモチ回数が凄いことになってますよ! 毒舌は変わらないけどw
一方葛篭は……1巻より扱いが酷くなってるorz ガンバレつづらん!


なんて、ラブコメ度数がちょっとだけ上がった2巻は表紙の姉妹にまつわる物語。
話の肝はやはりPSYゲーム。
超能力の話でありながら、それをどう使うかが主題の頭脳戦になっているところが面白い。
その中でも異彩を放ているのが主人公・征司。卑怯と分かっていてもその手を堂々と使う、勝負に徹する姿がかっこいい。変態だけどw
ただ、肝心の姉妹の話はちょっと薄味。最後は綺麗に脱力系のオチはついているのだが、どうにも印象に残らない。それと楽しみの一つである漫才のような会話が控えめだったのも少々残念。
どちらも、よく一緒に行動していた妹のキャラが薄かったのが原因か? 個性的だった姉押しか、狭霧の出番が多ければ違う印象を受けたかも。
次は、今回はストーリーにはあまり関わってこなかった狭霧も活躍する話だといいなあ。