いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「クロクロクロック2/6」入間人間(電撃文庫)

クロクロクロック 2/6 (電撃文庫)
クロクロクロック2/6 (電撃文庫)

高校生・首藤祐貴は、発砲事件を起こし逃走、謎の殺し屋・木曽川と出会う。
小学生・時本美鈴は、銃撃相手を探すうち、不思議な歌手・二条オワリと出会う。
陶芸家・緑川円子は、金髪青スーツの弟子と個展を開く準備をする。
殺し屋・黒田雪路は、その殺害ターゲット・緑川円子と至近で相まみえる。
駄目大学生・岩谷カナは、ふと拳銃を捨てようと考える。
そして、探偵・花咲太郎は、相変わらず閃かない。
6丁の拳銃を巡って、6人の運命は回る。

6丁の拳銃とそれに関わる6名の群像劇第二弾。



このタイトルだとモデルガンが増えてしまっているのですが、それは? と思ったら、モデルガンそのものが話に上らなくなっていた。……あれ? 「偽物を持っているのは誰だ?」と言うのも主題の一つじゃなかったの? 横槍ばかりでまともに捜査してない探偵のせいだな。花咲仕事しろ。
では、2/6とは何か。人殺しになってしまった人数かと思ったら、今回は人死になし。
結局ただの6日間のうちの2日目ってことなの? なんだか拍子抜けだなあ。


肝心の内容の方は、
1巻では名前だけだったりちょっとしか出てこなかったメンバーが続々と舞台に上がってきた。殺し屋・木曽川、緑川の助手の妹・雅、彼氏を殺された・小泉など、視点は無いがストーリー上重要になりそうな人物がどっと増えて話がさらにややこしくなりそう。なり“そう”なのは、話が進んだ感じが全然しないんだな、これが(^^;
一人極限状態の首藤少年はいるもののと、他の五人はいたって平和なんだもの。特に黒田氏は“ヤ”る気あるのか疑わしい(苦笑)
衝撃のラストだったので次は何らかの進展があるだろう。