いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット2」渡瀬草一郎(電撃文庫)

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット2 (電撃文庫)
ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット2 (電撃文庫)

《SAOサバイバー》にして、VRMMO《アスカ・エンパイア》内で《探偵業》を営むクレーヴェル。そんな彼の前に、クエストで新規実装された《鬼動傀儡・鬼姫》にうり二つの少女が現れる。彼女――マヒロから、“現実世界で行方不明になった父親探し”の依頼を受けたクレーヴェルは、助手(?)の戦巫女・ナユタ、忍者・コヨミとともに、事件の鍵が眠る《アスカ・エンパイア》へとダイブする!
他にも前代未聞、仮想空間内での温泉旅行が描かれる『骨休 旅籠夜話』と、大カピバラ祭が展開する《茶番劇 化鼠之宴》など、《アスカ・エンパイア》での様々なクエストを収録!
その傍らで、クレーヴェルとナユタの距離も少しづつ縮まっていき――?

電撃文庫マガジン別冊付録に収録された短編に加筆修正されたもの。




ナユタが好きすぎてヤバい。語彙力がなくなるぐらいヤバいw
主人公を喰う活躍を見せるヒロインだったり、崇めたくなる天使なヒロインだったり、好きなヒロインは何人か思い浮かぶが、純粋に愛でる対象のヒロインとしてはここ5年で最強のなゆさん。
その魅力は攻撃力の高さと防御力の低さ。2巻ではそれに磨きがかかっていた。まさか開始早々通い妻を始めているなんて……ズルい!
その容姿と聡明で奥ゆかしい性格は理想的で、女子高生とは思えない包容力があり、境遇の不幸さで庇護欲までくすぐってくるのに、今度は胃袋までも攻撃してくるとは。ナユタ…恐ろしい子! それでいて言動は理知的なのに、どこか一本ネジが外れている無防備さを併せ持つ。しかもラッキースケベに寛容。これはコヨミやシンカーでなくても文句や揶揄の一つや二つ入れたくなりますわ。
そんな彼女の愛らしさと、相方のコヨミの明るさもあって、ホラーイベントなのに怖さはないし、相変わらずSAOっぽさも皆無だが、たとえ事件が起こってもゲームを楽しんでいる感がよく出ていて読んでいて楽しい。まあ、現実に起こっている事件は割とえげつなかったりするのだが。
続刊が出たことに軽く驚いていたら、もうすでに三巻(しかも今度は長編!)が予定されているそうで。またナユタが読める事が単純にうれしい。