いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「墜落世界のハイダイバー」六塚光(角川スニーカー文庫)

墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫)
墜落世界のハイダイバー (角川スニーカー文庫 179-23)

「今から空を墜ちるから……!」八浦要は、ある日異世界に墜ちた。彼を救ったのは、アッシュと名のる少女。彼女は
引力を操ることで空を飛ぶ引導士(ハイダイバー)なのだと言う。要はひとまず、自分をこの世界へと招いた元凶の男をぶちのめすため、アッシュと行動をともにすることに。そして、次第にこの世界の「特異な理」を知るのだが――。わずかな油断が生と死を分ける墜落世界の空を舞台に、要とアッシュの物語が幕を開ける!


不快。
ファンタジーとしてはシビアで現実的な世界観、バカじゃない主人公ははっきり言って好み。話もオーソドックスだが悪くない。しかし、ただ一つの設定が不愉快極まりない。これは洒落ですむ範囲を超えていると思う。
初めのうちは「なにこの一部の女性とロリコンを敵に回す本」くらいにしか思っていなかったが、読み進めるうちに差別表現が酷くなり眉をひそめる内容に。身体的特徴でここまで貶める表現はいかがなものか。
作者というよりは、趣味や同人ならともかく、商業レベルでこれにGOサインを出した出版社の品位を疑いたくなる。
潔癖すぎるとか綺麗事と言われればそれまでだが、自分としてはこれは許容できる範囲ではない。