いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「オオカミさんと亮士くんとたくさんの仲間たち」沖田雅(電撃文庫)

オオカミさんと亮士くんとたくさんの仲間たち (電撃文庫)
オオカミさんと亮士くんとたくさんの仲間たち (電撃文庫)

亮士くんが勇気を出して、おおかみさんをデートに誘う!? おおかみさんは「早く誘って〜」と内心ソワソワしているので、正直、楽なミッションなわけで。そして、その楽なミッションを楽にこなせないのがヘタレなわけで。ということで、紳士の皆さんも巻き込み、大騒動になった結末は──。あ、もちろんデートに行きますよ。
 そして、冬の遊園地という、素敵な響きにはしゃぐ二人の姿を見ることに!? こっ、これが×××なのか!? Σ(@Д@)目をこしこしする展開は衝撃ものです!!
 一方、ついにラスボス登場の羊飼さんが牙をむく!? 一番幸せの絶頂から、不幸のどん底に落とすべく、最後の最後ですんごい悪巧みを敢行し──。間違いなく御伽銀行最大の危機に物語はクライマックスです!!

デレた。
それはもう見事に。他に言うことがなくなっちゃうくらいに。
そんなわけで皆さんご一緒に


「ようやくデレたツンデレ少女に……」
「「「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」」」


はい、もうニヤニヤしっぱなしでした。
前々からデレの兆しは見せてはいたものの、ツンデレ少女らしく素直になれない状態が続いていたオオカミさんがついに脱皮したんですもの、ニヤニヤせずにいられるわけがないでしょう。しかもこの可愛らしさですよ? こんなものニヤニヤせずにいられるわけがないでしょう。
個人的にはハイライトは遊園地デート。婆さんGJに始まり、テンション上がりまくりで距離が近い二人とずっとニヤニヤの連続なのに、最後に一大イベントが。内容もさることながら、普段が普段なだけにオオカミさんの女の子口調の破壊力がもの凄いかった。
おかげで引っ張りに引っ張ったラスボス戦は正直おまけだった。その前にあんなものみせられちゃあねえ。
そんなわけで大団円。こんなもの見せ付けられたら「お幸せに!」って言うしかないじゃない。ちくしょーっ!w


でも、もう一冊ベタ甘仕様の短編集があるようで。もう一回ニヤニヤ出来るのか、楽しみだ。