いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ニーナとうさぎと魔法の戦車2」兎月竜之介(スーパーダッシュ文庫)

ニーナとうさぎと魔法の戦車〈2〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)
ニーナとうさぎと魔法の戦車 2 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

ゴシック&ロリータを身にまとい、世界で一番眼帯が似合う美少女・テオドーレは17歳にしてエンデ市の市長を務める貴族のご令嬢だ。私立戦車隊・ラビッツの面々は彼女の招待に応じ、エンデ市を訪れていた。一方、ラビッツを離れ、家族を探す旅に出ていたニーナは、エンデ市付近の開拓村で家族と、さらには意外な人物とも再会を果たす。
しかし、開拓村は野盗によって定期的な略奪を受けており、存亡の危機に立たされていた。野盗に抵抗し、戦うことを主張するニーナ。それに対して開拓民たちがとった選択は、ニーナを…!?
第9回SD小説新人賞大賞シリーズ、第2弾!!


う〜ん、悪くはないが・・・。
家族との再会で感じるニーナの成長、ゲストキャラ・テオドールの明るい振る舞いと秘めた想いのギャップなど、心が揺さぶられるところがいくつもあるシリアス系のいい話だとは思うのだけど、少々気になる点が。
ラビッツ内での女の子達のきゃっきゃうふふが気に入っていたので、そこが大幅カットされているのが残念というのが一つ。
もう一つは後半の展開。
戦闘が始まってからシーンが飛び飛びで状況が理解しづらい。ページを飛ばしてしまったのかと前のページを確かめたことも何度か。これをやらされると読書に集中していたものが削がれて、一気に冷めるんだよなぁ。
前回と違いラスボスは最高で、かつ綺麗で切ないラストシーンだったのだが、そこまで行く道筋が途切れ途切れなせいで感情移入できなかった。
良い点より悪い点が気になった次点で、合わなかったということか。