いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「……目隠し、ブラジャーでいい?」

流行語大賞、今年は知らないのが少なくて一安心w
「こだまでしょうか」って何?とググったらACのCMだった。初めほうのフレーズは覚えているけど、この言葉は全然印象にないな(^^; 「絆」が流行語っていうのにも違和感が。
「どじょう内閣」はどつぼ内閣か苦情内閣の間違いだろ。




やっと描き始めた年画像・・・が、全くモチベーションが上がらない。
あと一か月という期間と年賀状やらなくていいことで気が抜けてる。
MH3Gが来る前に終わらせたいが……。

「パンツブレイカー」神尾丈治(一迅社文庫)

パンツブレイカー (一迅社文庫)
パンツブレイカー (一迅社文庫)

「半径2メートル以内に近づく者の下着を消し去る」前代未聞の能力“パンツブレイカ―”を持った少年・汐正幸。周囲に疎まれ、研究機関や宗教団体に狙われる受難の果てに、妹の美幸とともに特殊学校法人「国立醍醐学園」へやってきた。そこは正幸のような特殊な事情を持つ生徒だけを通わせるための学園だった。正幸の能力に興味を持った天才少女・姿影那はその力を解明しようとするが、影那に恨みを持つ者が襲いかかる! ノーパン異能学園ラブコメ発動!?

多種多様の超能力『ギフト』を持った少年少女が集められる「国立醍醐学園」へ転入してきた“パンツブレイカ―”汐正幸の物語。



タイトルと主人公の能力から察するにどうせバカ小説なんでしょ?と思ったら、なにこのリアリティ。
確かに近づくだけでパンツを消し去るなんて迷惑な能力を持っていたら嫌悪や忌避されるのは当然の反応なのだけど、その当然でタイトルからは想像できない真面目テーマで、一冊書ききってしまった作者に一本取られた気分。
そのベースがあった上で、パンツネタのコメディもしっかり入れて重くなりすぎないバランス感覚があり、前向きになれる要素や主人公の成長が描かれているので、ラブコメと言うより熱い学園異能ものと言った方がしっくりくる。
キャラもいい具合に立っている。
少し卑屈で大分ヘタレだけどやる時はやってくれる主人公と飄々としたメインヒロイン・影那のコンビもなかなかだが、一押しは妹。元気で明るい重度のブラコンとそれだけで濃いキャラなのに、辛い過去が背景にあるので怒った時の台詞の重さが胸を打つ。こんないい娘が常にべったりなんてうらやまけしからん。
全くの予想外だったけど面白かった。是非続編を。委員長デレてー。