いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「東京レイヴンズ7 _DARKNESS_EMERGE_」あざの耕平(富士見ファンタジア文庫)

東京レイヴンズ7_DARKNESS_EMERGE_ (富士見ファンタジア文庫)
東京レイヴンズ7_DARKNESS_EMERGE_ (富士見ファンタジア文庫)

『D』による陰陽塾襲撃事件からしばらく。
その傷跡は大きく、陰陽塾は一時閉鎖に追い込まれ、退塾する生徒も続出していた。そんな中、『D』と大友の熾烈な呪術戦に心を奪われたままの春虎は、夏目とともに訪れた陰陽塾屋上の祭壇で、一人の少女と出会う。
「君たち二人のことはよく知ってる。初めまして――ぼくは相馬多軌子」
その出会いが、のちにもたらす意味を知らないままに。
時同じくして、呪捜部公安課による双角会掃討作戦が密かに始動。陰陽庁内部に潜む“敵”の炙り出しが行われるのだが!?


春虎覚醒回。だったんですがね、、、二夜連続で寝落ちしたので読むのが後回しになりました。
いやーもう前半(といっても200ページ以上あるのだが)が退屈で退屈で。
前回の事後処理+悩める春虎という内容なのだけど、前者は説明のオンパレード、後者は春虎が誰にも悩みを打ち明けたりもせず、一人で思考が堂々巡りしているのを眺めているだけで、ほとんど動きがない。
その分後半は熱かった。
まずは一流対一流の呪術戦。前巻の大友vs『D』とは違う戦い方と緊張感。天海の爺さんがマジかっこいい。
そして真打春虎の見せ場。いつも通りの劣勢&無茶だけど、今までのゴリ押しとは違うちゃんと呪術で戦っている春虎の姿が頼もしい……が似合わないw
ただこれ、鏡の時と同じパターンじゃない? パワーアップの為に何度も敵じゃなくて半分味方と戦うってのはどうなんだ。しっかり管理すれば必要のない戦闘のような気がして納得できないものがある。
それと、春虎へ感じるもどかしさが段々と苛立ちに変わってきたんだけど(今回の頭の回らなさ加減なんか特に)、今回の覚醒で変わってくれるんだろうか。



読書メーターでは絶賛ばかりなんだけど、そんなに面白いか?と思い始めている自分がいる。今更ながら合わないのかもしれない。