いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



俺、ツインテールになります。 第4話「激烈ツインバトル!」
一巻の終わりなので最終回風味。
いやーもう、ツインテールバカどもの会話が酷い。キチガイ以外何物でもない(最上級の褒め言葉
その内容でも笑ったが、愛香の素の「え?」や「は?」が下手のツッコミより笑えた。
作画はまあまあ。動きがないところはとことんサボってたけど(^^;

「キャロリング」有川浩(幻冬舎)

キャロリング
キャロリング

クリスマスにもたらされるささやかな奇跡の連鎖―。有川浩が贈るハートフル・クリスマス。

本のどこにも、幻冬舎のHPにもあらすじがない!


倒産が決まっている子供服メーカー『エンジェル・メーカー』。そこの社員の大和俊介とエンジェル・メーカーが運営していた学童保育に最後まで一人残った少年が巻き込まれる一連の事件。



各シーンでの人数の使い方や場面転換の仕方など、舞台を意識して作られていることが強く感じられた作品。
と、内容とはあまり関係ないところが印象に残るくらい有川作品にしては珍しく刺さらなかったなあ。
独特の言葉選びで感心したりグッとくる台詞をもらったりすることと、甘い恋愛模様が有川さんの魅力。
その内、前者は「不幸の比べっこしても仕方ない」や「子供を両親の裁判官にしてはいけない」など刺さる台詞はあった。しかし、後者は登場人物に感情移入が出来なかったので楽しめなかった。特に恋愛の中心にいた二人、大和と柊子に全然共感できなかったのが“甘味”には大きな痛手。
少し共感できたのは赤木ファイナンス地上げ屋)の赤木くらいか。恋愛模様は事件にはあまり関わってこない同僚、ベンさんと朝倉の方が気になった。高学歴高飛車女子が狸腹のおっさんに懐柔されて丸くなっていく
それと、登場人物たちの間に壁のようなものを感じた。
大和、柊子、田所親子と赤木のシリアス路線の面子と、赤木ファイナンスの凸凹コンビとレイや大嶽氏などコメディなら面白そうな人達が、話の中で噛み合っている感じがしなかった。
登場人物たちそれぞれの形の違う優しさが溢れたいい話ではあったと思うのだが、登場人物に現実味が薄かったのと、劇場の箱が思い浮かんでしまったことで、作りものということを強く感じてしまう作品だった。