いつも月夜に本と酒

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「東京バルがゆく 不思議な相棒と美味しさの秘密」似鳥航一 (メディアワークス文庫)

東京バルがゆく 不思議な相棒と美味しさの秘密 (メディアワークス文庫)
東京バルがゆく 不思議な相棒と美味しさの秘密 (メディアワークス文庫)

大都会東京の片隅に、ふと気まぐれに姿をあらわす移動式のスペイン風カフェ兼居酒屋“ウツツノバル”。
とある理由で大手メーカーを脱サラした店主は、手間暇かけた料理と美味しいお酒の数々で、眠らない街の胃袋を満たしている。
そして、思いかけず客が持ち寄る不思議な相談に、店主と風変わりな相棒は、ちょっとしたおせっかいと、気の利いた“逸品”で応えようとするのだが――。
ヒット作『栗丸堂』の著者が贈るささやかな出会いの物語。


あー、これ2巻だったのか。
かなり重い貝原(主人公)の出店動機や貝原と阿南の再会がサラッと流されていて変だなと思っていたが、なるほど納得。まあそれはいいとして『栗丸堂』の作者だったのか……。
ストーリーとしては、
店を訪れる人たちの悩みを誠実な貝原の人柄と美味い料理で解きほぐしていくハートウォーミングな話で、身近な人の死を経験している店の二人境遇から、「人生とは」という少し重めな話も入ってくるのが特長。基本的にはいい話だと思う。
但し、

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