いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「悪魔の孤独と水銀糖の少女」紅玉いづき(電撃文庫)

悪魔の孤独と水銀糖の少女 (電撃文庫)
悪魔の孤独と水銀糖の少女 (電撃文庫)

「あなたを愛するために、ここまで来たんだもの」
黒い海を越え、呪われた島にやってきた美しい少女、シュガーリア。今は滅びた死霊術師の忘れ形見である彼女が出会ったのは、大罪人の男、ヨクサルだった。彼は無数の罪をその身に刻み、背負う悪魔は、『孤独を力にかえる』という──。
「あんた、何様のつもりだ」
「わたしはシュガーリア。この世界で最後の……死霊術師の孫娘よ」
愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。
水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。

紅玉いづきさん、七年半ぶりの電撃でのファンタジー作品。



水銀糖の少女ってそういう意味か!
最後の死霊術師の孫娘・シュガーリアの復讐の旅を描いた物語。
ではあるが、その復讐劇だという事も初めのうちは分からない。
何もわからないまま、傲慢で我が儘で、でもそれが気にならないくらいの一途さと人を惹きつける愛くるしさを振りまくシュガーリアを愛でるしかない始まる。そこから、彼女が悪魔の島に来た理由、悪魔の島の秘密、彼女が出会う大罪人ヨクサルの生い立ち、彼女の旅の目的、と少しずつ隠された秘密が明かされるにつれ、物語に辛さと苦さが増していく。そして彼女自身の秘密が明かされる時、その辛苦は最高潮に。
しかし、それは同時に愛を知らない男ヨクサルの心を動かすほどの、シュガーリアの愛が結実した瞬間でもあり、感動も最高潮に。この美しいシーンを読む為のそこまでの全てがあるといっても過言ではないだろう。
また、最後に彼女の出生の秘密を知ることで、それまで彼女が言葉にしてきた「生きる」の意味を再度考えされられることに。
少女に過酷な運命を強いるけれど、最後は報われ幸せがもらえる結末。思い描いたファンタジーの紅玉作品で大満足。

対抗心

あまんちゅ!〜あどばんす〜 第6話 ハロウィンの夜の夢のコト
今回がハロウィンで次から文化祭。二期、実はお祭り回とダイビング回しかないのでは? いや、全然回は違ったか。
「自信がない」という枷さえ外せばてこさんホントハイスペック。




鹿楓堂よついろ日和 第6話 「はじまりはオムライス」
鹿楓堂再開秘話。
酸っぱい?と思ったらそういうことか。
その腕で軽食出そうとしてたのかい(^^;




宇宙戦艦ティラミス #5 DRIFTING WITHOUT SIDE DISHES
きたない(マジレス)