いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



カーリー

―ヴィクトリア王朝時代の面影薫る英国領・インド。14歳だったわたしは、祖国イギリスを離れ、“国王の王冠にはめられた最後の宝石”と謳われた東洋の地で、一人の少女と出会う。オニキスの瞳に神秘的な雰囲気をあわせもつ彼女の名前はカーリー。彼女は、遠い異国の地で出会った、私の運命そのものだった―!

女子寄宿舎の話だけど百合じゃない・・・この表紙見たら誰でも百合だと思うよなぁ(^^;
ヴィクトリア風ミントな僕らというか逆花君というか
ルームメイトが黒髪でクールな点も一致してるって例えが少女漫画な時点でおいらダメな人?σ( ̄∇ ̄;)
前半は女子寄宿舎の話(女子寄宿舎でイメージされるイベントてんこ盛りw)で、後半は第二次世界大戦開戦時という時代背景の中、シャーロットとカーリーの二人の関係の変化が描かれている。
前半と後半のギャップが凄い。
例えるなら前半はロイヤルミルクティで後半はブラックコーヒー。下手な例えでスマソm(_ _)m
あとがきによるとものすんごい初恋ラブらしいのだが、ラブ分はそこまでは無いかな。


予想以上に面白かった。久々に物語に引き込まれた気がする。
主人公のシャーロットは、本当にイギリスにいた時は引っ込み思案だったの?と聞きたくなるくらい前向きで頭がいい。
頭のいい子が成長していく姿を見るのは楽しいし、ちょっと天然も入っているので適度にドキドキさせてくれるのも良かった。
カーリーの方は一見完璧人間なのだけど、シャーロットといる時だけ時々見せる“人間臭さ”が彼女(あえて彼女で)の魅力を引き立てつつ、シャーロットが特別なんだと感じる事が出来てなんだか微笑ましかった。


続きが出ることも決まってるようで楽しみ^^
戦争が激化していって、この巻の前半のようなほのぼのムードは無理なのはしょうがないけど、二人が“あの関係”なだけに、納得のいくハッピーエンドを迎えられるかだけが心配。