いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



シュプルのおはなし3

本が大好きなシュプルが、おじいちゃんの宝箱を見つけて、その中の宝物にまつわる話を、おじいちゃんや幼なじみの少女アロワに話して聞かせる短編連作小説。さて今回のおはなしは―。
サーカス団に憧れてやっと入団できた新米ピエロのシュプルは、年老いたライオン“キング”と組んだ演目を任されることになった。しかし、キングが失敗してしまい……。(「キング」)他全4話収録。


初のミステリ話だった「消えた金貨」は若干伏線の張りすぎの感はあったけど、その伏線はきちんと拾ってくれたし、シュプルが話し終わったあとのおじいちゃんのエピソードも良かった。
「キング」は今迄で一番『なんとなく美しい話』(この作品のコンセプト)だったんじゃないかな。
過去3巻の中で最高の出来。