いつも月夜に本と酒

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七姫物語〈第3章〉姫影交差 (電撃文庫)

七姫物語 第3章高野和電撃文庫
七姫物語〈第3章〉姫影交差 (電撃文庫)

草萌える春、二人の姫は向き合う。一人は七宮カセンの空澄姫。一人は三宮ナツメの常盤姫。望もうと望むまいと、かつて琥珀色の姫が舞った桜の下を目指し、歩み始める二人の姫。幼き姫は世界のかたちを探って、武門の姫は祖国を護るために。それは息吹溢れる季節の中、互いの群臣達の思惑を背負った、僅かな交差の出来事。それは、櫻帰る春。風に舞う花弁のように、それぞれの姫装束が揺れ動く、新たな日々。空姫の物語が、七姫の物語へと紡ぎ合わされる道のり。


今回は七姫(琥珀はもういないから六姫か)+ツヅミ、各陣営の思惑が複雑に絡み合う政治色の強い話。国取りものだからこういう話になるのは必然だけど、これはいくらなんでも詰め込みすぎ。7つも陣営があり、しかもその内部でもいくつも派閥や個人の思惑があるので、数が多すぎて全体の流れが箇条書きみたいで非常に淡白。またそのせいで個人の感情の動きがあまり表されていないので小説として読んでいて退屈。面白かったのは常盤姫と絵師エヅの会話くらい。
もうちょっと単純化できなかったのかなぁ