いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



とらドラ! (5) (電撃文庫 た 20-8)

とらドラ5!」竹宮ゆゆこ電撃文庫
とらドラ 5 (5) (電撃文庫 た 20-8)

夏休みもあけて、文化祭の季節。
クラスの演しものをめぐっての男子連合と実乃梨と独身の争いや、ミス・コンテストのクラス代表の選出など、当日に向けて徐々に雰囲気が高まっていく。
そんなある日、大河の父親が現れ竜児と大河のなれあい関係に波紋を投げかける。また実乃梨と亜美も、夏の別荘以来微妙な変化を見せはじめ……。
それぞれの思惑が交錯し、波乱含みで幕を開けた文化祭の行方は?
ゆりちゃんがつ、ついに三……!? とか裏口入学系・春田の意外な頑張りなど他にもいろいろ見どころ満載な超弩級ブコメ第5弾!


今回はラブ弱めでコメディ強め。前回いい雰囲気だった竜児と実乃梨の関係は、実乃梨ずっと暴走してたのでラブコメしている感じはなかったし、大河も影がうすかった。どちらかというと竜児の気持ちを整理する話だったかな。どこまで行っても“答え”に近づかないのは相変わらずだけど。
コメディはエンジン全開。とにかく文化祭の内容がバカすぎる! 大河の父が出てきていつになくシリアス展開の様相を見せたものの、それを完全に吹き飛ばす素晴らしいバカっぷり。他の学園ものの作品でもおバカな文化祭は数あれど、いつもの小ネタや言い回しの面白さが相まって非常に“らしい”文化祭だった。竹ゆゆサイコー。
今回は竹ゆゆワールドにどっぷり浸かれて面白かった。でも次は大河の出番とラブ増量を希望。