いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



護くんに女神の祝福を!〈12〉 (電撃文庫)

護くんに女神の祝福を!12」岩田洋季電撃文庫
護くんに女神の祝福を! 12 (12) (電撃文庫 い 5-20)

絢子さんと迎える初めての夏休み。海に山に水着にと盛り上がるはずが、ちょっと困り気味の吉村護なのです。ビアトリスの集合体アド・アストラなるものが、ドイツの研究所を破壊して絢子さんを『器』にしようと狙っているらしく、絢子さんのビアトリス感応能力を急遽封印することになりました。
そして、ついに絢子さんの前に現れたアド・アストラ。その未知数の力と姿に僕らも怖れおののき……って、普通の可愛い女の子ですよ! しかも、何で僕に抱きついてくるんですかっ!? あ、絢子さんも冷静に──!? ビアトリスは奇跡の力なんですから、きっと僕達の味方です!!

本編最終巻(番外編はいくつか書く予定のよう)
「ビアトリスとは何か」というこの物語の根本の問題と「恋とは何か」という大きな問題をビアトリス生命体である無垢なアド・アストラに教えようとすることで探っていく。


結局、最後の最後までヨハンはこの作品に合わなかったなぁ。元々雰囲気を壊す空気嫁無いキャラだったけど、今回はそれが顕著。ヨハンの考え方が周りの人達とあまりに違いすぎて噛み合っていない。ビアトリスを憎んでいる希実子をメインの持ってきた方がこの作品らしいもっとやさしい物語になった気がするのだけど・・・
それでもこの作品らしい答え、そしてこの作品らしいラストで満足の完結編だった。