いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)

「DRAGONBUSTER 01」秋山瑞人電撃文庫
DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

虐げられる民“言愚(ゴング)”の青い目を持つ涼孤(ジャンゴ)は似顔絵描きと講武所の下働きで糊口をしのぐ。かつて胡同(こどう)の闇の中で、素性の知れぬ老婆より剣を習い、双剣を授かる。
卯王朝、第十八皇女の月華(ベルカ)は屋敷を抜け出しては市井を探検する。感情が高ぶると地団駄を踏みながらぐるぐる回る癖がある。
涼孤はどぶ川の畔で双剣を持ち“龍を呑む”。月華はそれを目撃し──、
「妾も剣をやるっ!」
鬼才・秋山瑞人が贈る、剣をめぐる物語。古橋秀之とのコンビによるシェアワールド企画“龍盤七朝”第一弾登場!


一応ボーイミーツガールものでいいのか?
自由奔放で突拍子もない月華の言動が楽しい。どこかで読んだことのあるような子だなと思って脳内検索をかけたら、紫@紅か。あの子ほど素直じゃないけど。その月華に振り回される涼孤は今のところ卑屈すぎて微妙だが、月華の向う見ずな行動にヒヤヒヤしたり無意識の告白まがいのセリフにニヤニヤしたり。
でも今回に限ってはキャラ<<<独特の世界観。ジワジワくる。
序盤は01ということもあり説明が多く、中華風ファンタジーならではの漢字の多さや人名の独特の読ませ方など読みづらい面がある。さらに登場人物が多く場面もころころ変わるので状況把握がなかなか大変。
でも漢字や独特な人名に慣れてくるころになると、今までバラバラだった人や物事が次第に交わりだす。ここから面白くなってのめり込める・・・んだけど、いいところで終わってるんだな、これが。
これから交わるであろう伏線もいくつも散りばめられていて、外堀を着実に埋めていってさぁこれから中へといった流れだったので次が非常に楽しみ。問題は次がいつ出るかかなw