いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



円環少女 (角川スニーカー文庫)

円環少女1 バベル再臨」長谷敏司角川スニーカー文庫
円環少女 (角川スニーカー文庫)

幾千もの魔法世界から〈地獄〉と呼ばれ最も忌み嫌われた場所――地球。なぜなら、本来自然なはずの魔法現象を消滅させてしまう恐るべき力を、人類だけが持っているからだった。元の世界で犯した罪のため〈地獄〉に堕とされた一人の少女魔導師・鴉木メイゼル。彼女の受けた刑罰は、〈地獄〉で敵対魔導師100人を倒すこと――。〈円環大系〉の使い手が、誰も成し得たことの無い過酷な運命に立ち向かう! 灼熱のウィザーズバトル開幕!!


随分と妙なところで想像力を要求される作品だな(^^;


練りに練られた世界観、ドS小学生と熱血漢青年という濃い組み合わせ、バトル的にも感情的にも起伏が激しい。また語っている言葉は綺麗事だけど、そこまで辿り着けた厳しさが十二分に伝わってくるので最後のシーンで感動できてストーリーもいい。
が、激しく読みづらい。
見慣れない漢字が多いのも一つの要因だと思うが、それ以上に場面が変わったときの状況説明が足りないので状況を把握するのが大変。また各キャラの背景があまり描かれておらず人物像が確定しないまま話が進むので、台詞や行動の裏にあるものは勝手に想像するしかない。逆に魔法関係の説明はバカ丁寧。戦闘シーンは想像しやすくて良かったが、世界観の説明は少ししつこい。
確かに面白いけど疲れる。すでに7巻まで出てる人気シリーズだから巻が進むと改善されるのかな?