いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (角川スニーカー文庫)

円環少女2 煉獄の虚神(上)」長谷敏司角川スニーカー文庫
円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (スニーカー文庫)

魔法を無効化する人類が住まうゆえ、幾千もの魔法世界から《地獄》と蔑み恐れられる地球。元の世界での罪のため地球へ堕とされた少女魔導師・鴉木メイゼルは、魔導師協会の敵と戦い続ける過酷な刑罰を受けていた。その地球へ、相似魔法世界を壊滅に追い込んだ高位魔導師グラン・アザレイが降り立つ。己の《正義》を貫くため、たったひとりで協会に戦いを挑む男に、魔導師たちは次々と屠られてゆく! 灼熱のウィザーズバトル第2弾!!


なんて見事なSっぷりw


仁との馴れ初めあり、ドS発言多数あり、そして真面目さゆえのアイデンティティの葛藤ありと、メイゼルメイゼルメイゼルーな2巻。もうメイゼルも仁も不器用すぎ。お互いの事を想っているのに、自分の真意が相手に伝えられないヤキモキ感がたまらない。しかも上巻なのでヤキモキ感最大のところで切られているし。
ストーリーの方も上巻なので嵐の前の〜という感じだが、一見関係なさそうなバラバラの事実が一本に繋がっていく過程が面白い。ヘタレ魔導師を脱獄させたのはそういうわけか、納得。
読みにくさは相変わらず。特に戦闘シーンでの丁寧すぎる説明はアクションが苦手な者としてはイメージしやすくていいのだが、話の流れは見事に止めてしまっている。それでも作品特有の単語に若干慣れたのと主要キャラの性格が把握できているためか1巻よりはスムーズに読めた。
上巻がこの流れだと下巻は戦闘戦闘また戦闘な話かな? メイゼルと仁の関係も気になるが、桁違いに強すぎるグラン・アザレイにどうやって勝つのか興味津々。