いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



円環少女 (4) よるべなき鉄槌 (角川スニーカー文庫)

円環少女4 よるべなき鉄槌」長谷敏司角川スニーカー文庫
円環少女 (4) よるべなき鉄槌 (スニーカー文庫)

相似大系魔導師が挑んだ戦いによって、《公館》は戦力である刻印魔導師の三分の一を失っていた。手薄になった犯罪魔導師の取り締まりに奔走する専任係官の仁は、蛍のような光を放つ魔法構造体を見つける。メイゼル、きずな、何故か巻き込まれた寒川紀子の3人は、魔法構造体の正体を探るため《公館》の地下に広がる迷宮へと潜入するのだが、そこには魔導師たちの恐るべき罠が張り巡らされていた! 灼熱のウィザーズバトル第4弾!!


むぅ、前半分に1時間、後ろ半分に2時間かかった。続けて読んでいた時は読みにくい文章に少しずつ慣れてきていたけどやっぱり間を空けるとダメか。そして時間を掛けて読んだにも関わらず、地下道での各陣営入り乱れての戦闘は何やってるんだか全然分かりません!(自爆)
それでも良いところ面白いところが多くて読み応えは十分。
まずは前半の日常シーン。まさかメイゼルが小学生らしく?夏休みを満喫してるシーンが見られるとは。もちろんサドっ気たっぷりでw
それに物語の要所で組み込まれている仁と妹の舞花との思い出話が泣ける。お互いがお互いの事を思っての悲しい結末にただただ切なさがこみ上げる。
そして最後の仁とエレオノールとの私闘が秀逸。仁の中での二人の不幸の少女(舞花とエレオノール)の対比と、エレオノールの一人の人間としての叫びがこれまたグッとくる。
さてと、5巻6巻買ってこないとなぁ