いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



繭の少女と街の防人 (電撃文庫)

「繭の少女と街の防人」栗府二郎電撃文庫
繭の少女と街の防人 (電撃文庫 く 1-9)

街には、目には見えない境界がある。ふだんは塞がっているが、ときに思いがけない場所でその暗い口を開き、迷える人を「向こう側」へと誘い込む。
そして今日も、ひとりの女子高生が忽然と姿を消す──。
心配をした友人の山村奈緒子は、桜野ミチルに相談をもちかける。桜の精を思わせるとびきりの美少女でありながら粗暴かつオトコマエなミチルは、困惑する奈緒子を、ある少年のもとへと連れていく。
少年の名は、諏訪守。古来より境界を見張ってきた者たちの末裔──街の防人。奈緒子の話を聞いた守は「向こう側」をめざし、動き出す!


オカルトというか伝奇ものな世界観に切なかったりちょっと温かかったりする話。いかにも電撃文庫らしいというのが第一印象。
物語としては街の防人である守の役割や、守と相方?のミチルの性格等キャラクターの紹介など本当に冒頭だけ。
タイトルにある繭の少女は多分この娘だろうというキャラは出てくるものの、繭の少女が何なのか以前に本文中にはその単語すら出てこない。
とっかかりやすくて安心して読めるけど、今のところこれといって大きな特徴はない。面白くなるかどうかは今後の繭の少女の扱い次第かな。