高校入学とともに部長のロリコン疑惑で部活を失った長谷川昴。ただでさえ小学生の話題はタブーなのに気づけばなぜか小学校女子バスケ部コーチに就任って!?
「ん？ ぱんつなら心配ないよ、ほらっ」
「やっぱりっ、でか女なんだわたしっ！」
「おにーちゃんの背中が気に入りました」
「あの、そ、そろそろご指導の方を──」
「いろいろ面白くなってきたわね、ふふ」
個性的な少女たち五人の猛烈アピールに戸惑いながらも、それぞれの想いを守るため昴はついに男を魅せる！
小学生の女子だって抱えている悩みは多いのです。そんな彼女たちに翻弄される、さわやかローリング・スポコメディ！
バスケが始まるまでの感想は「電撃文庫、大丈夫か？」だった。
表紙を開いて一枚ページを捲ると目に飛び込んでくるものはどうかと思ったし、なにより彼女たちの登場シーンはドン引き。メインが小学生なのは構わないが、趣味に走りすぎていてとても付いていけるレベルじゃなかった。
ところが、バスケをし始めると物語は段々と熱を帯び始め、それが気にならなくなっていく。そして主人公が本気になってからはもう完全に熱いスポ根そのもの。
圧倒的強者に対する弱者、特訓、奇策、シーソーゲームとこれだけ揃っていて燃えないはずがない。加えてメインヒロインの智花がいい。普段は大人しい子なのに、その内に秘めた負けん気、闘志は人一倍。それに感化されてこれまた燃える。
萌えの方は、智花だけはバスケ以外の行動が等身大なので素直に可愛いと思えたが、他は微妙。挿絵を含めて表現があざとくてどうも好きになれない。
というわけで、萌え要素は合わなかったが燃え小説としてはスポ根ものはこうでなくちゃという要素が全て入った一冊でとても面白かった。
ロリ趣味の方はより一層楽しめるかと思われますｗ
