いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈6〉Blood Party! (電撃文庫)

「鳥籠荘の今日も眠たい住人たち (6) Blood Party!」壁井ユカコ電撃文庫
鳥籠荘の今日も眠たい住人たち〈6〉Blood Party! (電撃文庫)

山田梢太として華乃子とひとつ屋根の下での生活にテンパる加地梢太。地方の小さな病院で静かに暮らすジョナサン――。鳥籠から巣立った住人たちはそれぞれの生活を送っていた。〈鳥籠荘〉は無人となり、このまま朽ちていくだけなのか……。そんなある日、トランクを引いて〈鳥籠荘〉の前に現れたのは──?
〈鳥籠荘〉の後日談エピソードに加え、番外編「Blood Party! 〜眼鏡と吸血鬼〜」を収録。――女子高生・キズナが通う学校に勤める美術教師・浅井にはある噂が──それは、吸血鬼!? 〈鳥籠荘〉は吸血鬼の館!? 謎めいた保健室の先生・由起も登場する、もうひとつの〈鳥籠荘〉ワールド!


最終巻。
エピローグはあっさりだったなー。もっと何かが起こってくれるのを期待したのだが。でも余韻を残すこの終わり方は好き。
今回一番好きなのは山田家その後の話。意識しまくりの加地君がかわいいしおかしいしでニヤニヤしまくり。思わず「がんばれ男の子!」と声をかけてあげたくなる。
後はこの巻の半分を占める番外編・・・長いよ!w
はっちゃけた設定の割りには内容は遊びが少なかった気が。もっとコメディに走るとかホラーに走るとか遊んでくれても良かったのに。いつも通り過ぎて番外編というより総集編に近い印象だった。
これで彼らのヘンテコな日常が読めるのは最後かと思うとちょっと淋しい。シリーズを通して独特の雰囲気が素敵な作品だった。