いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



スクランブル・ウィザード3 (HJ文庫)

スクランブル・ウィザード3」すえばしけん(HJ文庫)
スクランブル・ウィザード3 (HJ文庫)

冬休み、久々に実家に帰った月子だったが、父親と言い争いの末に家を飛び出してしまう。行くところのない月子は、成り行きで十郎の部屋に泊まることに。ふたりっきりのシチュエーションにドキドキの月子は舞い上がるが……
その頃、氷見谷は密かに能勢と会いに何事か画策していた。
激動の3巻、物語は走り始める!


引きが凶悪すぎる。ほんのり幸せ気分が完全に吹き飛んだ。
冬休み編。ドキドキプチ同棲?+事件の裏で漂う穏な空気といった内容で、衝撃のラストを除けば過去2巻よりゆったりした雰囲気。
そういえば月子ちゃんはまだ小学生だったね。元々しっかりしてるし、先生に恋してる姿は普通に女の子しているのでどうも忘れがち。なので時々見せる小学生らしい反応がやけに可愛い。「頭を撫でて」はなかなかの殺し文句だよなぁw
事件の方は少しお座なりかな。事件そのものよりもその裏で動く人物を描くことが主だったようで、大きな事件だったのにこれまでのような緊迫感があまりないのが残念。
全体的に伏線張りもしくはフラグ立てに従事した感じなので次が楽しみ。話が更に大きくなって敵と味方が何人か入れ替わりそうな複雑な展開や、何よりラストシーンの続きが気になる。