いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



とある魔術の禁書目録(インデックス)〈18〉 (電撃文庫)

とある魔術の禁書目録 (18)」鎌池和馬電撃文庫
とある魔術の禁書目録 18 (電撃文庫 か 12-20)

インデックスが所属する『イギリス清教』の総本山・ロンドン。その魔術の都が、騎士団長を頭首とする『騎士派』のクーデターにより堕ちた。その影響はイギリス国内全土に及び、市街では一般市民が軍に拘束されるという異常事態に陥る。『騎士派』の“変革”が進行する渦中、魔術師擁する『清教派』は各所で抵抗戦をつづけるのだった。
 インデックスを救うためフォークストーンに向かった上条当麻は、ついにクーデターの主謀者の元にたどり着く。そこで出会ったのは、『神の右席』後方のアックアだった。彼が刃を向けている先には、イギリス第二王女・キャーリサの姿が。カーテナ=オリジナルの圧倒的な力を誇示する彼女を前にして、上条とアックアはついに共闘という異例の体制を取る……! それぞれの思惑がイギリス中を交錯する緊迫の最新巻登場!!


神裂の堕天使エロメイドを発端としたメイド服戦争がまさかの苛烈化。
出るわ出るわメイド服。それに対する女性陣の反応もいちいち面白い。挿絵が一つしかなかったのがひっじょーに残念でならない。ところでチラやゴスは分るけどベタってなんだ?
もう一つ見逃せない萌えは我らが美琴さん。
電話出演のみでも「ダメじゃない」と電話の最後にデレ期到来の予感。かわええのうかわええのう(*´Д`)ハァハァ
メイド服戦争、学園都市にも飛び火しないかしら? 是非どれか美琴に着てもらいたい!


と、そんなお遊びもあったけど基本的には戦って戦って戦う18巻。熱い、とにかく熱い。
キャラクターインフレと少年漫画的戦闘力インフレの同時発生で、少しでも気を抜くと訳がわからなくなるような乱戦に次ぐ乱戦。元々厚いけど(400頁超)それ以上のボリュームがあった。
そんなキャラも戦闘も入り乱れた状態でもっとも目立っていたのは後方のアックアことウィリアム。
冒頭の戦いといいラストバトルの登場のタイミングといい、どう考えても主役。こういう男臭いキャラってこの作品だと稀有な存在なので余計にカッコよく見える。
一方で本当の主役の当麻は完全に脇役。あの戦闘力のインフレ状態でやられっぱなしなのは仕方ないけど、“吠え”にいつものキレがなかったのが残念。それよりも上条さん、右手以外一般人のはずなのにあの戦地でなんで生きてるの? 実は病院に担ぎ込まれるたびにカエル医師に改造されてるんじゃなかろうか?w
そしてインデックス・・・。久々の活躍か?と思えば美味しいところは現地にいない美琴に持っていかれ、ついにヒロイン立ち位置に!と思ったら本人があの状態とか、、、もう泣いていいよね。これで意識を取り戻したときには当麻の周りには女の子がいっぱいいるんですね、わかります。
そんなわけで2巻に渡ったロンドン編が終了。事件のあらましより男達(ウィリアム、騎士団長)の生き様の方が印象に残り、戦闘力のインフレに今後に不安を憶える話だった。
次はそのままロシア行きなのか? 学園都市に戻ってきてくれないと科学側の話にならんじゃないか(泣