いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「とある魔術の禁書目録 (19)」鎌池和馬(電撃文庫)

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈19〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録 19 (電撃文庫 か 12-22)

園都市の暗部で起きる事件を処理する『グループ』。最強の超能力者(レベル5)・一方通行(アクセラレータ)、魔術師でもあり能力者でもある土御門元春らで構成されたそのチームは、謎のキーワード『ドラゴン』について探っていた。それが、いまの“クソったれ”な現状を打破する唯一の手がかりであると信じて。
一方、上層部に無断で行っていたその活動を煩わしく思う者がいた。その人物は、学園都市で最高の権力を持つ統括理事会メンバーの一人。彼の強大な勢力が、『グループ』に牙をむく。
同じ時。元『アイテム』構成員の浜面と絹旗は、滝壺の見舞いにやってきていた。そこで突然巻き起こる、浜面の「バニーガール超好き疑惑」。どん引きする絹旗と滝壺を他所に、浜面は決死の釈明をするが……!? (15)巻、SSシリーズに続き描かれる、『学園都市の暗部』編登場!

一方通行達『グループ』と浜面仕上達『アイテム』の2面から語られる激動の学園都市編。ヒーロー像と「準備は怠らないこと」がテーマ(たぶん


とにかく二人のヒーローがめちゃくちゃカッコいい!
一人はまさかのメイン昇格の浜面仕上。
どう考えても主人公スキルが当麻を越えてる。同じレベル0でも右手がある当麻と違って浜面は完全な能力なし。それでも度胸と守るべき者のためという信念で絶望に近い困難に立ち向かっていく浜面の姿はもうカッコいい以外に言葉はない。それに無数にフラグを立てまくる当麻に対して、一途な浜面の方がどうみてもカッコいいしねw
もう一人は一方通行。
こちらは絶対的な力を持つタイプのダークヒーロー。余裕がある時のストイックな力の使い方や臭い台詞もなかなかなのだが、最も熱いのは『ドラゴン』ことエイワス戦。自らよりも果てしなく強い相手に対しても己を貫き通す強さと、誰かのために怒るという出始めの頃では考えられないような姿がカッコいい。
そんなこんなで後半は、あっちこっちで絶体絶命のオンパレードで息をつく暇も無もなかった。イギリス編も熱かったけど、この物語はやっぱり学園都市でこそだな。熱さが違う!
そして三人のヒーローは(やや強引にw)ロシアへ・・・。


園都市の話でも当麻がいないと美琴は出てこないか。物語が佳境っぽいからこの先の出番が心配だ。