いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「さくら荘のペットな彼女」鴨志田一(電撃文庫)

さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)
さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)

俺の住む寮・さくら荘は、学園の変人たちの集まり。そんな寮に転校早々やってきた椎名ましろは、可愛くて清楚で、しかも世界的に有名な天才画家だという。寮の変人たちの餌食にならないよう、ましろを守らねば!と意気込む俺。だけど彼女は、部屋はめちゃくちゃ、外に出れば道に迷い、服を自分で選べないし、着られない、生活破綻少女だったのだ!
そんなましろの“世話係”に任命された俺。って、服とか俺が着替えさせるの!? これでも健全な男子高校生なんですけど!? 変態と天才と凡人が織りなす青春学園ブコメディ登場!!


あらすじがROOM No.1301に似てたので買ってみた。
当たり前と言えば当たり前だけどかなり雰囲気が違った。悩む主人公に奇人ばかりの住人という構図は一緒だけど、脳内に浮かぶイメージの明るさが全然違う。ROOMは蛍光灯の灯りでこっちはバリバリの太陽光みたいな。
・・・曖昧で分かりにくい説明でスマソm(_ _)m


青春6コメディ3ラブ1くらいの割合のラブコメ
正直なところメインの二人が微妙。
主人公の空太は性格的にあまり好きになれそうにない。漠然と感じる悩みや焦りは分かるが悩み方や選ぶ行動に相容れないものを感じる。
メインヒロインのましろは狙いすぎ。行動に人間味が感じられない。無表情キャラで天然エロコメディを入れたかったんだろうけど、これだと萌えよりも苦笑が先にくる。
でも、脇役がキャラがいい。
突飛な行動と中身は恋する女の子というギャップが可愛い美咲と、空太への好意が見え隠れするツンぽい七海の女性陣も良かったが、もっと良かったのは友情が厚い男性陣。特に仁さんがめっちゃ男前で惚れそう。
本人は空太に「他人のためならがんばれる正義のヒーローかっての」と揶揄してたけど、その言葉は君に返したい。
後輩のために問題定義したり発破をかけるだけならまだしも、自分の弱みや汚い部分をさらけ出すなんてそうは出来ることじゃない。
続きはどうしよう。サブは好きなキャラばかりだけどメインがネックだな。主人公はしょうがないとして、ましろのキャラがもう少し定まってくれると読みやすいんだけどなぁ。