いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「Wandervogel」相磯巴(ガガガ文庫)

Wandervogel (ガガガ文庫)
Wandervogel (ガガガ文庫)

ここは剣と魔法のモンスターの世界。新たな開拓地を目指す「飛行船」兼「冒険者養成学校」に乗船した、消極的な僕と暴力的な姉。姉は騎士学科のエリート特待生、オマケの僕はいざという時の「捨て駒」要員──?? どうして僕は冒険になんか来ちゃったんだろう──しかも、抜いちゃったコレ、勇者の剣……って、ええええ!?これは世界を救う冒険なんかじゃない。たぶん現実からの逃避行、もしくはただの遭難だ……。史上最も“流されやすい”勇者の物語、ここに開幕! 第4回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作!! RPG風冒険コメディー。


久しぶりに途中でギブアップしそうになるほど、全く合わなかった。
コメディは笑いのセンスが合わないときつい。そして合わないせいなのか、下ネタがくどく感じた。エロネタ猥談は嫌いじゃない、というかむしろ大好きなのだが、ここまで色気の無いエロネタをだらだら続けられると下品にしか感じない。
冒険も場面がプッツンプッツン切れていて、ダイジェスト版を読んでいるみたい。特に後半はその傾向は顕著で仲間との信頼関係を築く過程や、主人公の変化など大事なところが抜けている。場面が変わったら仲良くなってるとか、急に勇ましくなってるとか、首を傾げる以上に萎える。
続刊が決まってるなら出発時くらいで切ってじっくり進めてくれればまだ読めたのに、、、応募作だから仕方ないのか。
そんなわけでコメディも冒険もまるで楽しめなかった。