いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「かんなぎ家へようこそ!」冬木冬樹(GA文庫)

かんなぎ家へようこそ! (GA文庫)
かんなぎ家へようこそ! (GA文庫)

「君、不幸そうだね」
「……宗教かなんかの勧誘かよ」
少女はきびすを返した。
「お願いだから待って! あなたのために話をさせてください!」
「宗教じゃねぇかよ! おまえはいったい、なんなんだよ!?」
「巫遍。……変態さ」
「あたし帰るわ」
人の幸せを願わずにいられない。それが僕こと座敷童子たる巫遍の生きる道。だから孤独系不幸を抱えた少女、帯ちゃんにも声をかけずにいられない。
最初のひと言はすべったけど、そんなわけで帯ちゃん――
かんなぎ家へおいでよ!」
第2回GA文庫大賞奨励賞受賞のほのぼの残念コメディ登場!


座敷童子の主人公が幸せについて考えるボケボケホームコメディ。
例えるなら本心を見せない加減が遊佐くん学校の階段を思わせる主人公が、初期のオオカミさんオオカミさんシリーズそっくりの少女を幸せにしようと頑張る話(ごく一部の人にしか分からない例えですみません


とにかく目を引くのが会話・・・悪い意味で。
主人公の発言の95%がボケ。ただひたすらにツッコミ待ちのボケを一本調子で振りまく主人公の会話が、面食らう→くどい→呆れるで全然笑えなかった。なんとなくモンハンを始めたばかりの頃の狩りを思い出した。ゴリ押し的な意味で。
後半になってくると出てくる「幸せとは何か」を語るor考えるシリアスな場面は、雰囲気作りといいハートウォーミングさといいなかなか良いのだが、如何せんその他の場面が延々と同じことの繰り返しなので食傷気味。


MF文庫Jのは評判待ちにしよう。