いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影」鎌池和馬(電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 (電撃文庫)
ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 (電撃文庫)

巨大兵器オブジェクトが世界のバランスを支配し、物事の全てを決める。シンプルで安全で、クリーンな国際競争を行う場所。それが俺たちの『戦場』だ。こんな最前線から兵士が去っていく一番の理由は、負傷でも戦死でもなく、基地内における男女間の恋愛問題のこじれだったりする。そう。今時、戦場で死ぬなんて流行らない。
──―はずだったのだが、
「「クソッたれ!! どこのどの辺が安全でクリーンな戦場だちくしょう!!」」
爆乳美人上官フローレイティアは、今日も今日とて、ごく自然に戦地留学生クウェンサーと貴族なのに下っ端軍人ヘイヴィアの二人をオブジェクトだらけの戦場に放り込んでいた。
相変わらずな二人の敵は、以前出会った「おほほ」と笑うあのエリート女と、そいつが駆るオブジェクト。ヤバそうな予感バリバリで、しかもなぜか我らがお姫様の機嫌も悪く……これが恋愛問題のこじれってやつなのか?


いつも通りのB級アクション映画風味。
今回は作戦をしっかり立てて行動しているのに(その説明が長くて少々うんざりなのだが)、結局最後は行き当たりばったりのド派手アクションになるのはさすがと言うかなんと言うかw ここぞというところはピンチの連続でやっぱり熱い。
でも、あらすじにもあるけどクリーンな戦争はホントどこいった? 普通に人間同士でドンパチやってるじゃん。オブジェクトvs人間という無茶だから面白いのに、この設定が崩れると面白さが半減のような。
あと一つ特筆すべきは上条さんクウェンサー。
クウェンサー先生、フラグ立て過ぎです。あっちではエリート、こっちでは堅物軍人、その昔は貴族様、他諸々と1,2巻なんて目じゃない乱立っぷり。どうやったらそんな簡単にフラグ立てられるのかご教授願いたいw でもおかげでお嬢様の出番が・・・。
う〜ん、
面白いことは面白いけど、お姫様はインデックス化しそうだし、続きは同じことの繰り返しになりそうな気もするし、切り頃かなと思っている。