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「ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット」川原礫(電撃文庫)

ソードアート・オンライン (6) ファントム・バレット (電撃文庫)
ソードアート・オンライン(6) ファントム・バレット (電撃文庫)

銃と鋼鉄のVRMMO《ガンゲイル・オンライン》で発生した《死銃(デス・ガン)》事件を調査するため、《GGO》へとログインしたキリト。
 一見超美少女キャラと見間違えるアバターにコンバートされるトラブルに遭った彼だったが、スナイパーの少女・シノンのナビゲートにより、全ガンナーの頂点たる対人トーナメント《BoB(バレットオブバレッツ)》に無事参戦を果たす。
 キリトは、銃が支配するこのゲームで唯一《光剣》を駆使、《BoB》を勝ち進む。その奇抜な戦闘スタイルが話題となり、徐々にゲーム内での知名度は上がっていった。
 そして《BoB》決勝。数多の強敵がひしめく《多人数バトルロイヤル》の中、ついに《死銃》が姿を現す。果たして《死銃》とは何者なのか。本当に《仮想世界》から《現実世界》へ影響を及ぼすことができるのか。キリトは単身、《死銃》へと挑む!!
ファントム・バレット』編、完結!!


こうしてキリトの伝説に新たな一ページが書き加えられたのでした。ゲーム的にも女性関係的にもw さすがキリトさんマジパネェっす。
・・・なんておちゃらけたこと言ってるような雰囲気ではありませんでした、すみません(事実なんだけどね)
まさか1巻のデスゲームを超える緊迫感や恐怖を味わうことになるとは。
迫るリアルの死、しかも当人達は自分の背負う罪とどう向き合っていくか迷っていて力が出せずという状態は、ハラハラドキドキとかいうレベルじゃなかった。最後はキリトが勝つだろうと分かっていても少しも薄れない緊迫感に、比喩ではなく本当に手に汗握った。
それでも最後はスカッと決めてくれるのが、やっぱりキリト。さすがSAO。
ただ、「ファントム・バレット」の一つのテーマだった二人の罪の落とし所は、「赦す」という言葉を使っていいのか?という疑問と、でもこの救いは絶対必要という想いが入り混じった複雑な気分。
少し重めの話だったが今回も面白かった。
次はやっとアスナの出番らしい。噂のバーサク治癒師ぶりは出てきたりするのかな? とにかく楽しみ楽しみ。