いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「俺ミーツリトルデビル!」峰守ひろかず(電撃文庫)

俺ミーツリトルデビル! (電撃文庫)
俺ミーツリトルデビル! (電撃文庫)

妄想激しすぎな下野巧馬(高1男子)が、新米夢魔の芽亜(中3女子)と契約をすることに。芽亜は契約相手(つまり巧馬)の妄想を食べないと生きられないと言うが、なんと彼女は夢魔のくせして、えっちなことが大嫌いだった! ハアハアしてほしいけど、してほしくない!と、日々巧馬を振り回されて……?
そんな中、悪魔として覚醒した芽亜を狙い、各地からハンターたちが来襲する。二人は妄想の吸いつ吸われつで協力し、なんとか彼らを撃退しようとするが!?
第14回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作家・峰守ひろかずが贈る、半熟悪魔×妄想少年の、甘美系学園ラブコメ


妄想垂れ流し主人公だというからどんなもんかと思ったら、、、開けっぴろげ過ぎて逆に清々しいわっ!
ほうかご百物語』作者の二作目は、割とよくある設定のエロコメを爽やかにアレンジした様なラブコメ。さすがはイタチさんの作者、安心して楽しめるラブコメを持ってきたな、といった感じ。
会話のテンポ良さに、照れる姿の似合うピュア系ヒロイン、明るく気のいい人が多いキャラクターたちに、さっくり軽めに解決する問題と、ノリや雰囲気が前作とほとんど変わっていないので、前作が好きだった人は問題なく楽しめる。おまけで戦闘シーンが下手なのも相変わらず。

ただ、同じノリのラブコメだからこそ感じてしまうのが、前作の方が良かったなということ。
完全に好みの問題だが、芽亜もかわいいけどイタチさんには敵わないし、主人公も真一のほうが好感度が上。
なんて言いつつも続きは買いますが。この作者の作風好きだし。
キャラに愛着が出てくれば印象は変わるかもしれないし、好みの新キャラが出てくるかもしれないしね。