いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「アクセル・ワールド9 ―七千年の祈り―」川原礫(電撃文庫)

アクセル・ワールド〈9〉七千年の祈り (電撃文庫)
アクセル・ワールド〈9〉七千年の祈り (電撃文庫)

「許さない。お前を殺す──バーストポイントが全部なくなって、加速世界から消えるまで、殺し続ける」
再び≪クロム・ディザスター≫となってしまったハルユキは、≪アッシュ・ローラー≫を痛めつけていたアバターたちを鬼神のごとき力で瞬殺する。そして、深部まで完全に≪災禍の鎧≫と融合してしまうのだった。
滅ぼすべき敵を求めて≪加速世界≫を飛翔するシルバー・クロウ。そして彼は、次なるターゲットとして、≪ISSキット≫とその制作者たる≪加速研究会≫に憎悪の矛先を向けた。
誰も制止不能の狂戦士(バーサーカー)。そんな彼の前に、一体のアバターが立ちふさがる。
その名は、≪グリーン・グランデ≫。
最強の大盾≪ザ・ストライフ≫を携える絶対防御の≪緑の王≫と、呪われた狂気のアバターが激突する──!
≪災禍の鎧≫編、完結!


可愛い黒雪姫分補給完了! ふぅ……
ヤキモチに赤面にと、ここのところ影が薄かったメインヒロインが十分に存在感を発揮してくれて大満足。
平然と「好きだ」とか「私のもの」とか言ってるのに、ちょっとした不意打ちで簡単に赤面するのが黒雪姫クオリティ。それにキャラに似合わないバカップルぶりも。そうかついに「あーん」まで行ったか……爆h(ry
あ、もちろんハルユキを導く≪親≫としての姿も凛々しかったですよ。
さて、4巻続いた≪災禍の鎧≫編のラストは・・・あれ?あまり印象が(おい
仲間たちの想い、主に≪アッシュ・ローラー≫と黒雪姫の想いがハルユキを動かし、≪フラン≫の最後の願いを≪クロム≫に届ける展開に胸が熱くなったのは確かなのだけど、問題はその≪アッシュ・ローラー≫。
中の人のインパクトが強すぎて全部持っていかれた。
女の子!? しかも子犬属性!?
≪アッシュ・ローラー≫との激しいギャップもさることながら、どちらかというと猫属性で気の強いタイプばかりのヒロイン陣(もちろん楓子さんは百獣の王)の中に突然現れた気弱な少女は、保護欲駆り立て力がハンパない。これは黒雪姫の立場も危うい?
で、このエピローグか……ハルユキ爆発しろ!
何はともあれ≪災禍の鎧≫編終了。次は加速研究会編かその前に何かあるのか。今回納めた鎧と剣は次にピンチになった時に使いそう。
2か月後の10巻は短編集。まさかのキリト大先生とのコラボ作に期待。



ハルユキあの体格で懸垂2回って地味に凄くね?