いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (4)」渡航(ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)

一人悠々自適な生活を送る八幡だが、平塚先生から招集がかかり、奉仕部として雪乃や結衣たちとともにキャンプ場でのボランティアを強制される。しかし、なぜかそこにいたのは葉山、三浦などの「リア充」組。強制的に発動された青春っぽいイベントに、八幡たちはどう立ち向かう?水着に花火に肝試し、キャンプの夜の会話、そして風呂……?  「みんな仲良く」なんてできるわけがない!?  夏は、ぼっちにとって忌避すべき危険がいっぱい。相変わらずひねくれ、間違い続ける青春、第四弾!


くっ、夏休みぼっちネタは攻撃力が高いな。いつも以上に心をえぐられるぜ。


そんなわけで夏休み編。
いやーリア充してますなあ。小学生の林間学校の手伝いとはいえ、みんなでお出掛け&お泊りにカレーに川で水着と、夏を満喫してるじゃない。なんて羨ましい。
それでも、地の文のやる気のなさと捻くれ具合は相変わらずなんだけど。いやこれが狙いか? やってることが楽しいからこそ、八幡の自虐ネタ威力が増すのかも。
さて、今回の奉仕部の活動は無視にあっている小学生を救おうとする話。それに絡めて毎度お馴染みの八幡と雪乃の傷をえぐり合う会話があったり、雪乃の過去が透けて見えたり。
こんなデリケートな問題をどうするのかと思ったら……その発想はなかったわ、八幡先生。自分には全く解決法が見出せなかったので、人の嫌な面をさらけ出させようとする方法を思いつくことにも実行に移す行動力に感心しきり。本人は最低の手段なんて言ってたけど、そうかなあ。割とやり口がぬるいなと思った自分は間違いなく酷い人間である。
恋愛模様の方で雪乃と葉山の関係が明らかになったくらいしか進展なしか。進展があるとしたらは夏休み後かな。
キャラで言うと、戸塚の女の子力の高さが強烈。なんでやることなすことこんなに可愛いんだよ!男なのにw 違うベクトルで目立っていたのは海老名さん。腐パワー恐るべし。あとはどこか淋しそうな雪乃が多かったのが印象的。
ところで次は、最後の一行+まだまだ終わらない夏休み=雪乃さんなしってこと? 雪乃派には辛い5巻になりそうだ……。