いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「GJ部中等部 (1)」新木伸(ガガガ文庫)

GJ部中等部 1 (ガガガ文庫)
GJ部中等部 1 (ガガガ文庫)

いつもの放課後、いつもの部室。中学二年生のあたし、四ノ宮霞が過ごすのは、個性的な四人の友達との、ゆるふわな時間。「さあ! あたしたちのターンだ!」
中学生の霞たちが、本家「GJ部」への憧れから設立してしまった「GJ部中等部」。元気印の部長の霞に、ホワイトボードで会話するジェラルディン、顔に横がけしたキツネのお面がミステリアスな聖羅……。3人の"シスターズ"に加え、一年生のケンケンとジンジンもゲット(?)して、ついにこの春、活動開始です。
ラノベ史上初の四コマ小説、新シリーズスタート! ショートストーリー36話収録!


紫音さん ああ紫音さん 紫音さん
読み終わった時の心の句。


のんびりまったりムードはそのままにキャラの魅力が……薄くなってしまったんだなこれが。先輩たちは偉大だった。
まだキャラが定着してないってのもあるんだろうけど、意外性が足りない。
常に強気な部長の弱気な姿やしっかり者の紫音さんのかわいい姿、天使な恵ちゃんの黒いところなどで笑ったり萌えたりしてきたシリーズなのに、中等部はキャラが悪い意味で素直すぎる。
現状中等部の唯一の独自要素「ドS聖羅」が本領を発揮する回はなかなか笑えるのだけど、あとは総じて薄味。元々内容がある話ではないけど、「にやっ」とか「あるあるw」が減って「ふーん」ばかりになってしまった。
これは2巻で登場する新キャラ小森さんに期待するしかないか。文字通り小さな森さんみたいなキャラとか出てきたら面白そうね。