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「魔法科高校の劣等生 (6) 横浜騒乱編 〈上〉」佐島勤(電撃文庫)

魔法科高校の劣等生〈6〉横浜騒乱編(上) (電撃文庫)
魔法科高校の劣等生 6(横浜騒乱編 上) (電撃文庫 さ 14-6)

秋。『全国高校生魔法学論文コンペティション』の季節がやってきた。日頃の研究成果を魔法装置を使った『実演』でプレゼンテーションするこの催し物は、九校戦で成績が振るわなかった学校の雪辱戦とも言える。魔法学、魔法技能、先端魔法技術を披露する最高の舞台だった。
達也は、第一高校の代表・鈴音のサポートメンバーとして参加、その魔法技能を如何なく発揮していた。
時を同じくして、暗躍する組織の影があった。諜報員(スパイ)、同じ魔法科高校の生徒、『大陸』から来た暗殺者……。
達也の類い希なる頭脳と能力と、その『成果』を狙い、コンペティションはその陰謀に巻き込まれる──。
華麗なる司波兄妹の活躍に、刮目せよ。


初めから大東亜連合のスパイの暗躍を予告するシーンから始まり、継母からもたらされる身勝手で無茶な依頼、目立つ達也への逆恨み、魔法学論文コンペの準備では校内で学友によるスパイ行為。
難題の連鎖で達也へ負荷がMAX、これは緊張感漂う話にn……あれ? なんであっちこっちでイチャイチャしてんの!?
兄妹は言わずもがな。元からカップルだった人たちの二人のシーンは多いし、エリカとレオは秘密の特訓にラブコメお約束イベントを消化、美月と幹比古は初心者カップルモードに突入(追いかけた後どうなったんだよ!)と、裏の不穏な空気とは真逆のやり取りに肩透かしを食らった気分。
いやまあ、1年生組は前々からペアは決まってたようなもんだし、これはこれで楽しかったけどさ、こんな時に同時にくっつき始めなくてもいいじゃない。
それでも火種はいっぱい残して行ってくれたので、下巻の熱い展開と緊張感に期待。